
かわむらまさひろ。父親と練習場に行ったことをきっかけにゴルフを始め、高校生の時に日本ジュニアを制して、高校3年でプロ宣言。今季前半はパナソニックオープン4位、ミズノオープン2位など好調。カーヌスティの全英オープンでも39位に入った。
初めてキャビティバックアイアンをバッグに入れました
旅人ゴルファー川村昌弘が、世界で戦うために選んだセッティング。アイアンのタイトリスト718AP2は、本人が初めて使うセミキャビティ型アイアンだ。
「ずっとマッスルバックが好きで使っていたのですが、今季から初めてセミキャビティを使ってみました。最初はセミキャビ形状のバックフェースに違和感がありましたが、構えるとすっきりした顔で気に入りました。
「使っていくと、スピン量が適度に抑えられ、安定した弾道が出ますし、操作性もいいので、継続しています」
「風が強いコースはスピンが抑えられるほうが有利ですしね」

これまでのマッスルバックから、より弾道が安定しやすい718AP2に変更
ショートゲームを多彩にする4本ウェッジ
セッティングの中の注目は4本のウェッジだ。
「昨年から、230ヤード近辺のクラブを厚くするよりも、ショートゲームに対応できるクラブを厚くしたほうがいいのかなと考えるようになったんです」
「新しいアイアンはロフトが立っているぶん、PWとAWの間の飛距離が開いてしまったので、その差を埋めるために、ウェッジを4本にしました」
「グリーンまわりでは、どれも使えるので、ショートゲームのバリエーションが増えました」
「62度は海外の芝では威力を発揮します。バンカーでも多用しています」

ウェッジは4本のボーケイSM7。「62度は日本の芝ではあまり使いませんが、(日本でも海外でも)バンカーではよく使います」
FWはコースに応じて、ロフト違いに変更して使う

FWは13.5、15、16.5、18度の4本を入れ替えて使う
「FWはコースによって13.5、15、16.5、18度の4本を使い分けます。どれも基本的に高さが出せて、楽に飛距離を稼げる点が気に入っています」
飛距離よりも打ちやすさで選んだ818H2

UTは操作性が高く、適度に球を曲げることもできる小ぶりのヘッドを愛用。コースによってFWを多く入れることもある

ドライバーは、これまでのタイトリスト917 D2から「こっちのほうがフィットした」と917D3に変更。構えたときに「左を向くのは嫌」と川村
パターは絶対スコッティキャメロン

13年以降「デルマ」「Golo」「009」とパターは一貫してスコッティキャメロンのプロトタイプを使う
24歳ながら豊富な国際経験を持つ旅人ゴルファー、世界で旋風を巻き起こす準備を着々と整えている。
アイアン&ウェッジを一新!

PHOTO/Tadashi Anezaki
週刊GD6月26日号より