先日、トップアマの方とラウンドする機会がありまして、観察しているとアイアンはほとんどフルショットしてないことに気づきました。やはり田村プロもフルショットしていないのでしょうか?(37歳 HC15)
アイアンはつねにフルショットする必要はないと思います。なぜかというとグリーンを狙うアイアンは、単純に言えば“マト当て”をしているわけですから。いつもフルショットするということは、たまたまピンまでの残り距離が、ある番手のフルショットの距離に合っていればよいですが、そうでない場合は、寄らないということになります。
ではどうやって距離を合わせるのか? 私の場合は、どのアイアンでもほぼフルスウィングをして合わせます。なんだ? 言っていることと矛盾しているじゃないか! と言われそうですが、実際にそうなんです。ただし、自分でリミッターをかけて、その上でフルスウィングしているのです。
どういうことかと言うと、トップが小さくしかならないようにしておいてフルスウィングしているわけです。
トップが小さくなるから、飛距離が落ちます。それで距離を合わせるのです。
方法は、アドレスで左足を少し引いて、左肩を回りにくくするのです。気をつけるのは、左足だけ引いて、ひざから上は開かないで目標に向けておくこと。カット打ちになっては意味がありません。
つまり、その番手のフルショットの距離をベースに、そこから“引き算”で距離を合わせているのです。
みなさんが距離を合わせるのにどの方法を選択されるかはご自由だと思います。個々の身体特徴もありますしね。結局ゴルフは、自分に合った探す旅、をしているのですから。
田村尚之のゴルフQ&A①