今年プロ初優勝を遂げた新垣比菜や、男子ツアーで活躍する嘉数光倫、JGAナショナルチームの佐渡山理莉らを輩出したのが沖縄本島の中北部、名護市瀬嵩に2012年に設立された「エナジックゴルフアカデミー」。開校からわずか6年でこれほどの人材を育てる強さの秘密を現地レポート。
アカデミー専用!一瞬たりとも気が抜けない激難18ホールを発見
那覇市街から車で1時間強。丘へと続く坂道には看板も案内も何もない。知らなければ通り過ぎてしまうであろう坂を上ると白いクラブハウスが現れる。
もともとは2003年に開業予定だったゴルフ場とリゾート跡地を利用して「エナジックゴルフアカデミー」が開校したのが2012年。これほどの規模の練習環境を備えたアカデミーは聞いたことがない。
エナジック瀬嵩カントリークラブ(18H・6361Y・P73)
基本的にはアカデミーの生徒とエナジックグループの会員のみプレー可能。春先には沖縄で合宿中だった上田桃子やイ・ボミ、原江里菜などもプレーした
アプローチ、バンカー、芝から打てるレンジ…うらやましすぎる練習環境
そこには、子どもたちが思いっきりゴルフができる環境があった
「沖縄はゴルフの『ジュニア大国』と言われていますが、他県と比べて練習環境が恵まれているわけではありません。そんな地元の子どもたちに思う存分ゴルフができる環境を提供したかった」と語るのは嘉数森勇校長。
「とくに変わった練習をしているわけではありませんが、基礎体力作りは重視しています。なかなか子どもたちはやりたがりませんが、上のレベルを目指すうえで将来必ず必要となります。そして、様々な状況を想定した練習。風の強いときや雨のときにあえてコースをラウンドさせたりします」。
Photo/Kengo Tarumi
週刊GD2018年7月17日号より