ジョン・ラーム(Jon Rahm)
スペイン出身。米国アリゾナ州立大時代にアマチュアランキング1位に輝く。2015年&16年にはアマチュアゴルファー最高の栄誉であるベン・ホーガン・アワードを受賞。史上初めて同賞を2度獲得した選手となった。プロ転向後、着実に成績を挙げ世界ランキング2位に大躍進。今季も勝利を挙げている

右肩が下がり、グリップは超ウィーク

手先だけでなく胸を使ってヘッドを上げているため、低く長くヘッドが上がる

トップはアドレスより若干頭が沈み込み、前傾が深くなる。コンパクトに見えるが捻転差は十分

両ひざの幅がほとんど変わらないのは下半身で踏ん張っている証拠

左手首が手のひら側に折れたまま下ろす。早めにフェースがスクェアになり、ゾーンが長いのが見てとれる

ギリギリまで頭が上がらない。手首を返しすぎず、つかまりすぎを防いでいる

フェース面のスクェアな時間が超長い!【内藤雄士'sポイント】
いまは深重心で低スピンのヘッドが全盛で、選手はいかに「フェースをスクェアに保つか」をテーマにスウィングを作っています。
ラームもまさにその大型ヘッドで育ってきた「21世紀型スウィング」の申し子。
フェースをスクェアに保つ方法は十人十色。たとえばダスティン・ジョンソンはフックに握って、強烈なハンドファーストでフェースをスクェアに保ちます。
松山英樹はウィークに握り、ハンドファーストをきつくせず体と頭の粘りでスクェアを保っていますね。
ラームはちょうどその中間。ウィークに握り、ハンドファーストです。
トップもコンパクトで球が上がらなそうに見えますが、強靭なパワーで球を上げて飛ばしています。
解説/内藤雄士プロコーチ
PHOTO/Tadashi Anezaki
月刊GD2018年4月号より