2018年ツアー開幕から5カ月が経過した時点で、プロはどんなフェアウェイウッド(以下FW)を使っているのか調査したところ、キャロウェイ・ローグスターとテーラーメイドM4が人気だということがわかった。実は、この2メーカーは過去に何度も熾烈なFWのシェア争いを繰り返してきたライバル関係にある。
画像: 左)キャロウェイ ローグスター 右)テーラーメイド M4 試打クラブは、どちらも3Wはロフト15度、長さ43.5インチ、5Wはロフト18度、長さ42.5センチ。シャフトは純正のフレックスSを使用

左)キャロウェイ ローグスター 右)テーラーメイド M4 試打クラブは、どちらも3Wはロフト15度、長さ43.5インチ、5Wはロフト18度、長さ42.5センチ。シャフトは純正のフレックスSを使用

画像: 【試打解説】 内海大祐プロ TEGS所属プロで千葉校のチーフインストラクターを務める

【試打解説】
内海大祐プロ
TEGS所属プロで千葉校のチーフインストラクターを務める

FWが苦手な人はキャロウェイ・ローグスターがおすすめです!

今では標準性能となっているフェアウェイウッドの「ぶっ飛び性能」だが、事の始まりは6年前の2012年、やはりキャロウェイとテーラーメイドの間で「ぶっ飛びFW」対決が勃発した。男子ツアーでテーラーメイドRBZが人気になるや、キャロウェイも「300ヤードスプーン」と題し、「X‐HOT」を登場させた。

画像: キャロウェイX-HOT。このモデルの3番ウッドは「300ヤードスプーン」として話題をさらった

キャロウェイX-HOT。このモデルの3番ウッドは「300ヤードスプーン」として話題をさらった

画像: テーラーメイドRBZ。「RBZの呼び方はずばり、ロケットボールズ!」

テーラーメイドRBZ。「RBZの呼び方はずばり、ロケットボールズ!」

当時をよく知る内海大祐プロ(ETGS千葉)は、2018年モデルのローグスターとM4を打ち比べて、2012年を思い出したという。

画像: 試打風景。HS45m/s程度で内海プロが、HS42m/s程度のアマチュアK氏が試打

試打風景。HS45m/s程度で内海プロが、HS42m/s程度のアマチュアK氏が試打

画像: 弾道測定器で計測。ボールはプロの信頼も厚いZスターXVを使用

弾道測定器で計測。ボールはプロの信頼も厚いZスターXVを使用

「結論から言うと、上がりやすくつかまりやすいローグスターと、強弾道で低スピンのM4という感じです。ローグスターはX-HOT、M4はRBZの特徴を継承し進化した、そんな印象を持ちました」(内海)

ローグスターは見た目もフックフェースで構えた時に安心感がある。実際に打ってもドロー系の高弾道。FWが苦手な人に向いているという。逆にM4は左に行きにくく操作性の高さが際立った。

「M4はライナー性でミスヒットでも打球のブレが抑えられる感じ。出球を操りたい人に向いています」(内海)

芯を外しても飛距離が落ちないローグスター

画像1: 芯を外しても飛距離が落ちないローグスター

ヒール重心でややフックフェースの安心できる顔。つかまりがよく、ドロー系の高弾道が打ちやすい。3Wでも右への心配がなく、5Wはつかまり性能がかなり高い。

ヘッドの重さ209.3gやや軽い
重心距離33.0mmやや短い
重心深度25.6mmやや浅い
フェースの高さ33.5mmややシャロー
SSの高さ21.6mm低い
低重心率64.5%やや低重心
ヘッド左右MI2816gc㎡やや大きい
ネック軸回りMI4367gc㎡やや小さい

※SS=スイートスポット
※MI=慣性モーメント

【ローグスター特徴1】 3Wでもヘッドが大きく、ロフトが見えやすい

画像: 3Wの投影面積やロフトの見え方が5W寄りにできているため、3Wの威圧感が薄らいでいる

3Wの投影面積やロフトの見え方が5W寄りにできているため、3Wの威圧感が薄らいでいる

【ローグスター特徴2】 反発性能が高くミスヒットしても飛距離が落ちない

画像: フェースが薄く、高初速が出やすい。芯を外しても飛距離が落ちにくい特徴があり、FWが苦手な人もストレスなく打てる

フェースが薄く、高初速が出やすい。芯を外しても飛距離が落ちにくい特徴があり、FWが苦手な人もストレスなく打てる

画像2: 芯を外しても飛距離が落ちないローグスター

叩いても左に行かないテーラーM4

画像1: 叩いても左に行かないテーラーM4

ライ角度のフラット設計がつかまりすぎを軽減。リアルロフトが約1.5度寝ているためロースピンでも球は上げやすい

ヘッドの重さ216.7g重い
重心距離32.4mmやや短い
重心深度27mm標準
フェースの高さ34.8mm標準
SSの高さ22.5mm標準
低重心率64.7%やや低重心
ヘッド左右MI2659gc㎡標準
ネック軸回りMI4067gc㎡やや小さい

※SS=スイートスポット
※MI=慣性モーメント

画像: ラフでも滑ってくれます!

ラフでも滑ってくれます!

【M4の特徴1】 直進性が高く、弾道がバラツキにくい

画像: スウィートエリアがやや大きいため、芯を外しても大きく左右へブレることがない

スウィートエリアがやや大きいため、芯を外しても大きく左右へブレることがない

【M4の特徴2】 接触時間が長いため、操作しやすい

画像: 打感が柔らかいためボールを押し込んで打てる。その分操作性が上がり、いろいろな弾道を打ち分けやすい

打感が柔らかいためボールを押し込んで打てる。その分操作性が上がり、いろいろな弾道を打ち分けやすい

画像2: 叩いても左に行かないテーラーM4

月刊GD2018年10月号より

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