今シーズン、「大東建託・いい部屋ネットレディス」で9年ぶりの復活優勝を果たすと、翌週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でも勝利を挙げ、復活を印象づけたファン・アルム。クラブに対する考え方はメーカー契約するプロらしい戦略があった。
画像: ファン・アルム/1987年生まれ、韓国・ソウル出身。今季は「大東建託・いい部屋ネットレディス」で9年 ぶり勝利。続く「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でも優勝。現時点(10/25)の賞金ランクは6位

ファン・アルム/1987年生まれ、韓国・ソウル出身。今季は「大東建託・いい部屋ネットレディス」で9年
ぶり勝利。続く「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でも優勝。現時点(10/25)の賞金ランクは6位

モデルが替わっても対応できるよう、クセのないキャビティバックアイアンを使う

得意クラブや好きなクラブをあえてつくらないようにしているというアルム。ひとつでも好きなクラブをつくると、「それが上手く打てなくなった時に困るから」と続ける。

クラブ選びの考え方も同様だ。

「例えばアイアン。本当は操作性がいいブレードタイプが好みです。でも、その敏感さに自分が慣れすぎてしまうと、シーズンが変わって新しいアイアンになったときに鈍感に感じたり、違和感が出たりします。そういうことがないように、あえて中間のモデルを使うようにしているんです」

オノフ契約プロとして、つねにニューモデルを使うことを意識しての考えのようだ。

画像: 本来はブレードタイプが好みだが、新しいクラブにスイッチした時に違和感が出ないよう、あえてキャビティタイプの「オノフ フォージドアイアン クロ」を使う

本来はブレードタイプが好みだが、新しいクラブにスイッチした時に違和感が出ないよう、あえてキャビティタイプの「オノフ フォージドアイアン クロ」を使う

昨年からイ・ボミのコーチ、チョ・ボムスさんに師事。クラブセッティングも替わった。

「以前は5UTを入れていましたが、コーチから『アルムは球が高いから5Iのほうがいい』と言われて替えたのです。パターも中学生からずっと2ボールタイプでしたが、ブレードタイプに替えました。グリップとストローク自体も替えました。それで成績が良くなったように思っています」

5UTを抜いて、3番ウッド、5番ウッド、3UTのセッティング

画像: もともと球が上がりやすいタイプだったこともあり、コーチの助言で5UTを5Iに変更した

もともと球が上がりやすいタイプだったこともあり、コーチの助言で5UTを5Iに変更した

長年使った2ボールタイプをやめて、センターシャフトのブレードタイプ「O WORKS 1W」に

画像: パターは長年2ボールタイプを使用していたがブレードタイプにチェンジ。フォローが長くなりパッティングが安定した

パターは長年2ボールタイプを使用していたがブレードタイプにチェンジ。フォローが長くなりパッティングが安定した

鉛でカスタムチューンした、オノフ クロ ドライバー

画像: クラブの重量調整は自分でスウィングを繰り返しながら感覚を頼りに行う。「ダウンのときの感じを、自分の理想に合わせたい。いつも軽めから鉛を貼って、徐々に重くすることで調整しています」

クラブの重量調整は自分でスウィングを繰り返しながら感覚を頼りに行う。「ダウンのときの感じを、自分の理想に合わせたい。いつも軽めから鉛を貼って、徐々に重くすることで調整しています」

100ヤード以内は3本のウェッジ、48・52・58度

画像: 「バウンスがないとヘッドが上手く跳ねてくれないし、うまくスピンがかからない」とソール形状にもこだわる

「バウンスがないとヘッドが上手く跳ねてくれないし、うまくスピンがかからない」とソール形状にもこだわる

クセのないクラブを選んで、鉛の調整で仕上げていくのがファン・アルムのセッティングと言える。ツアー終盤に入って、3勝目を狙っている。

チョ・ボムスコーチの助言で5番アイアン復活

画像: チョ・ボムスコーチの助言で5番アイアン復活

PHOTO/Tadashi Anezaki

週刊GD2018年10月30日号より

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