ピンを狙ったショートアイアンのショットが、ピン筋どころかグリーンにも乗らない。アベレージゴルファーにありがちな悲しいパターンだが、今回登場の高橋剛さんもそんな悩みを持つ一人。埼玉県の小手指グリーンゴルフでレッスンをしている藤原慶昌プロに解決してもらおう!

高橋さんの悩み「ショートアイアンでもグリーンを外してしまう」

画像: 【指導】藤原慶昌プロ ティーチングプロ。重心移動の少ない左1軸スウィングをベースに腰や肩に負担の少ないレッスンを展開。PFGA所属。埼玉・小手指グリーンゴルフで指導中

【指導】藤原慶昌プロ
ティーチングプロ。重心移動の少ない左1軸スウィングをベースに腰や肩に負担の少ないレッスンを展開。PFGA所属。埼玉・小手指グリーンゴルフで指導中

画像: 【教わる人】高橋剛さん 41歳/ゴルフ歴2年/平均スコア115

【教わる人】高橋剛さん
41歳/ゴルフ歴2年/平均スコア115

ショートアイアンがブレる原因はスウィング中に体幹を使えていないこと

高橋 アイアンの距離がバラバラで、方向性もあまりよくないんです。

藤原 手を使いすぎているというのが、高橋さんのスウィングの第一印象です。とくに、トップまでの間に、体の捻転がほとんどできていません。

高橋 そうなんですか⁉

藤原 少しだけテークバックしたところで、スウィングを止めてみてください。手をかなり背中側に引いているのがわかりますか?

藤原 テークバックの始動直後に、手をその位置(インサイドすぎる位置)に引いてしまうと、体幹を回さなくても、テークバックの途中までクラブが上がることになります。つまり、体幹を回す必要がなくなってしまい、そこから、ただ手を真上に上げるだけでトップが作れてしまうんです。

画像: スウィングのスタートと同時に、手を背中側(インサイド)に引いてしまうので、右ひじが引けた状態になる。 そこからは、ただ手を真上に上げるだけになり、体幹による体の捻転が一切、起こらない

スウィングのスタートと同時に、手を背中側(インサイド)に引いてしまうので、右ひじが引けた状態になる。
そこからは、ただ手を真上に上げるだけになり、体幹による体の捻転が一切、起こらない

高橋 体を回しているつもりでも、体を使って打っている感覚は、ほとんどなかったです。手で引いていただけだったんですか。

藤原 現状は、腕の動きに合わせて、ただ上体の向きが変わっているだけで、体幹を使って体を回す動きにはなっていません。体幹を使ってスウィングするには、まずスタートが大事で、手を背中側に引くのではなくて、右手のひらをずっとボールに向けたまま引くようなイメージで、クラブを上げていく必要があります。

高橋 右手のひらをボールに向けて上げると、右ひじが引けなくなって、手の動きに連動して体が回るようにな気がします。

藤原 そうやって始動すれば、手だけで上げることがなくなり、体幹を使ったスウィングができます。

藤原 高橋さんのように体幹を使えてない人は、右手1本でクラブを持ち、右手のひら(あるいはクラブフェース)をボールに向けたままのイメージで上げてみてください。その動きと連動して体が回転するのがわかると思います。その後、左手を添えると、正しい体のポジションがわかるようになります。

トップでシャフトが右肩と重なって見えるように!

画像: 後方からビデオなどで確認。シャフトと右肩が重なるのが理想、高橋さんが手で上げると、右肩の後ろの方に上がってしまう

後方からビデオなどで確認。シャフトと右肩が重なるのが理想、高橋さんが手で上げると、右肩の後ろの方に上がってしまう

藤原 体幹を使い、体をねじってクラブを上げていくと、(〇写真のように)トップではシャフトが右肩と重なる位置に上があります。反対に、手で上げてしまうと、(✖写真のように)シャフトは右肩よりも外に上がってしまいます。

高橋 手の動きと連動して体を回すって大事なんですね。

藤原 ひとつドリルをお教えします。

【ドリル】右手1本で上げ、左手を添えてトップへ

藤原 右手のひらをボールに向けるイメージで、途中までクラブを上げ、そこに左手を添えたら、そこから切り返してボールを打つというドリルです。下半身リードでテークバックすれば、捻転を強くして打つ感覚がわかるようになります。

高橋 試してみます!

画像: 【ドリル】右手1本で上げ、左手を添えてトップへ
画像: 右手のひらを意識して片手でテークバック。左手を添えたら、そこから実際に打ってみる

右手のひらを意識して片手でテークバック。左手を添えたら、そこから実際に打ってみる

「ショートアイアンだからと、手先で上げず体幹を使ってテークバック。右手のひらをボールに向けたまま上げる意識を持つこと」。これがナイスオンの近道です!

PHOTO/Yasuo Masuda

TEXT/Daisei Sugawara

週刊GD2018年11月20日号より

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