今回設定した状況はゴルファーならば、おそらく経験したことがあるケース。そんな状況でミスしないために必要な「ちょっとした工夫」を、レッスンのスペシャリストが状況別に紹介する!

「右がOB」「左がOB」のホールでOBを避ける工夫…

左サイドが全部OBで引っかけが怖いケース

【工夫】右手親指を「ちょい外し」で握る by武市悦宏プロ

画像1: 左サイドが全部OBで引っかけが怖いケース

武市 右手の親指を左へズラす。これだけでフックは出ません。この握り方にすると、インパクトの瞬間、グリップに力が入りづらくなるため、自然とフェースを返す動きが抑えられるようになります。引っかけ防止には効果バツグンです。

【ポイント】ボール位置は左足側にセット

画像2: 左サイドが全部OBで引っかけが怖いケース

武市 グリップだけでは不安という人は、ボール位置を左足側に置くといいでしょう。さらに、フォローで手元がベルトの高さより低い位置に保つ意識を持つと、出球が右になり引っかけにくくなります。

スライサーだけど右がずっとOBで絶体絶命

【工夫】手親指を2センチ右にずらすといい

画像1: スライサーだけど右がずっとOBで絶体絶命

武市 右がOBの場合、スライスを絶対にさせないためには「右親指を右側へズラす」方法が効果的です。インパクトの衝撃でグリップのグラつきが軽減され、ボールを押し込む動きがしやすくなります。スライサーでフェースを返すのが苦手な人も、一度試してみると、一瞬で球筋が変わりますよ!

【ポイント】ボール位置は右足側にセット

画像2: スライサーだけど右がずっとOBで絶体絶命

武市 スライスさせたくないという、念には念をという人は、ボール位置を真ん中寄りに置き、フォローでグリップエンドがベルトより高い位置に上げましょう。するとつかまった球が打ちやすくなりますよ。

画像: 【解説】武市悦宏プロ たけいちえつひろ。43歳岐阜県出身。分かりやすいレッスンがモットー。2013年レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。

【解説】武市悦宏プロ
たけいちえつひろ。43歳岐阜県出身。分かりやすいレッスンがモットー。2013年レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。

チョロはできない「池&谷越え」パー3の工夫

目の前の池が気になってしょうがない!!

【工夫】ハイティアップにしてフェースをかぶせよう by伊澤秀憲プロ

画像: ティアップを高くしてフェースをかぶせて構えよう。インパクトでフェースがスクェアに戻り、結果的にナイスショットになりやすい

ティアップを高くしてフェースをかぶせて構えよう。インパクトでフェースがスクェアに戻り、結果的にナイスショットになりやすい

伊澤 多くの人が池を気にしてあおり打ちになります。でも、池を気にしないのは無理です。だったら、最初から「あおる前提」で構えればいいんです.。あおり打ちは上体が浮いてフェースが開きます。だから、ティアップを高くしてフェースをかぶせて構えましょう。インパクトでスクェアになりナイスショットになりますよ。

【ポイント】あおり打ちでも、体を回していこう

画像: 目の前の池が気になってしょうがない!!

伊澤 いちばんやってはいけないミスが、体が止まったあおり打ちです。あおってもいいので、お腹を回すことは忘れないように。球が上がりやすくなって、池は越えてくれます。

画像: 【指導】伊澤秀憲プロ いざわひでのり。1991年生まれ神奈川県出身。アマチュア目線に立ち、わかりやすいレッスンに定評がある。

【指導】伊澤秀憲プロ
いざわひでのり。1991年生まれ神奈川県出身。アマチュア目線に立ち、わかりやすいレッスンに定評がある。

一発脱出したいバンカーショット

30ヤードのバンカーから脱出できません!!

【工夫】ダフってOK。9番アイアンで振り幅は腰から腰 by奥山ゆうしプロ

画像: 一発脱出したいバンカーショット

奥山 少し距離のあるガードバンカーは、9Iを握るのが正解。手前からダフってボールをとらえたとしても、ロフトが立っているため、力を使わず遠くへ飛ばすことができるからです。脱出できずに何度もバンカーに戻ってしまうミスは防げますよ。また、SWよりも振り幅が小さくなるためスウィングが安定し力みも解消されるのでお勧めです。

画像: SWは握らない。バンカーから脱出できないミスにつながりやすい

SWは握らない。バンカーから脱出できないミスにつながりやすい

【ポイント①】 フォローでフェース面を向ける

画像: フォローでフェース面を自分に向ける

フォローでフェース面を自分に向ける

奥山 すくい打ちのように、フェース面を自分の方向に向けるとクラブが砂に潜りにくくなります。そのため、バウンスが少ない9Iでもザックリしません。手首を返す動きは、クラブヘッドが砂に刺さりやすくなるので注意してください

【ポイント②】9 Iなら振り幅は腰から腰まで

画像: 腰から腰の振り幅だからスウィングも安定する

腰から腰の振り幅だからスウィングも安定する

奥山 SWよりもロフトが立っているぶん、そこまで振らなくてもボールを飛ばせます。スウィングは腰から腰までの高さでOK。振り幅が抑えられるので、余計な力みがなくなりスウィングも安定しますよ。

画像: 【指導】奥山ゆうし おくやまゆうし。1983年生まれ埼玉県出身。日大ゴルフ部を経て10年プロ入会。YouTubeで、レッスン動画を配信している

【指導】奥山ゆうし
おくやまゆうし。1983年生まれ埼玉県出身。日大ゴルフ部を経て10年プロ入会。YouTubeで、レッスン動画を配信している

引っかけないパッティング

曲がるラインが苦手です

【工夫】置く位置だけで出球が変わります by大西翔太プロ

●フックラインはトウ寄りに置いて右に打ち出す

画像1: 引っかけないパッティング

大西 トウ側にボール置いてストロークすると、インパクトで当たり負けをし、フェースが開きやすくなる。結果、ボールは絶対に右に打ち出され、ラインに乗りやすくなる。打ち出しのミスはなくなります。

●スライスラインはヒールよりに置いて左に打ち出す

画像2: 引っかけないパッティング

大西 逆にヒール側に置くと、インパクトでフェースが閉じる方向に力が働きます。出球が右にならないため、しっかりと左に打ち出せ、いわゆる“アマライン”に外れることが少なくなります。

●上記どちらも打ち方は変えない!

画像3: 引っかけないパッティング

大西 フックラインは右に、スライスラインは必ず左に打ち出したい。しかし、どうしても自分の思ったところに打ち出せない人は、ボールの置く位置を変えるといいと説明しました。このとき、いつもと打ち方は変えないようにしてくださいね。

画像: 【指導】大西翔太プロ おおにししょうた。1992年生まれ千葉県出身。青木瀬令奈プロのコーチ兼キャディとしてツアーに帯同

【指導】大西翔太プロ
おおにししょうた。1992年生まれ千葉県出身。青木瀬令奈プロのコーチ兼キャディとしてツアーに帯同

週刊GD2018年11月27日号

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