初の賞金王に輝いた今平周吾プロ。優勝したブリヂストンオープン(10/18~21)の直前に、ジャンボ尾崎(将司)プロから、直々にアプローチの指導を受けるシーンがあった。そのやり取りをレポート。

ヘッドを低く振ると転がしの精度は高まる

尾崎 手が高い位置に抜けるのがよくない。カチ上げないで、もう少しヘッドを低く。

今平 手も低くですか?

尾崎 手じゃなくヘッドを低く振るんだ。それには、手が動こうとしすぎるのはダメ。手の振りを最小限に抑えれば、ヘッドは自然に低く出る。

今平 パッティングの感覚とは違うんですか?

尾崎 パットは、手とヘッドが平行運動するイメージだから、簡単にミートできる。だけど、ショット(アプローチ)は、手よりもヘッドを大きく動かさないといけないから、正確にミートするには、フィニッシュでヘッドを高く持ち上げちゃダメなんだ。

画像: 手が動きすぎるのはダメ。手元を締めてヘッドを低く動かす

手が動きすぎるのはダメ。手元を締めてヘッドを低く動かす

ジャンボ尾崎の30ヤード転がしアプローチ「右手の感覚で球を押し転がす」

画像: 右手でボールを「押し込む」アプローチは、ジャンボの専売特許。グースネックのウェッジがこの技にはぴったり

右手でボールを「押し込む」アプローチは、ジャンボの専売特許。グースネックのウェッジがこの技にはぴったり

今平 なるほど。このジャンボさんのウェッジ、簡単ですね。欲しいです(笑)。

尾崎 最近は刃が出たやつを使いすぎるから、それで手を使って運びたくなるんだよ。

今平の気づき① 手首の角度を保ち球をフェースに乗せる

画像: ヘッドを低く出すには、インパクト後も右手首をリリースせずに、ハンドファーストのまま、ボールを運ぶイメージが必要

ヘッドを低く出すには、インパクト後も右手首をリリースせずに、ハンドファーストのまま、ボールを運ぶイメージが必要

今平の気づき② トウ側で球をとらえる

画像: 軌道はインサイドアウトで、ややトウ側に当てつつ、ボールを包み込むようにフェースをローテーションさせて打つ

軌道はインサイドアウトで、ややトウ側に当てつつ、ボールを包み込むようにフェースをローテーションさせて打つ

今平周吾プロを賞金王へ導く一助となった大先輩の至言。我々アマチュアのアプローチショットの役立つはず、試してほしい。

尾崎将司
プロ通算113勝(ツアー94勝)のレジェンド。近年は原英莉花プロの指導や、ジュニア育成に力を入れている

今平周吾
ツアー序盤から安定した成績を挙げ、1勝ながら2018年賞金王を獲得。パーブレイク率1位など、小技にも定評がある

月刊GD2018年1月号より

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