
【解説】堀川未来夢プロ
得意のショートゲームのように、ショットもすべてノーグローブ。昨シーズン、ランク19位で堂々のシード獲得
インパクトはアドレスの再現
インパクトはアドレスの再現とはよく言うが、堀川プロの場合は、手元の高さの再現を大切にしている。
堀川 僕の場合は、アドレスで手元を浮かせて構えるのがポイントですね。まさに『インパクトはアドレスの再現』をあらかじめ実行しているんです。
なるほど、アドレスの手の位置を、あらかじめインパクトの位置にしておけば、インパクトでこれ以上、手元が浮くことはない。実に合理的な発想だ。

堀川 スウィングで考えているのは肩の回転だけです。体の前傾角を変えずに、背骨と直角に肩を回すことだけに集中すれば、頭の位置も変わりませんし、左右対称にシンプルにスウィングすることができます。こうすれば、アドレスの手元の位置に、手元は自然と戻ってくるんです。
【ポイント1】 肩の回転を意識する

堀川 スウィングでいちばん大切にしているのは肩の回転です。体を前傾させて、背骨に対して直角に肩を回転させることで、左右対称にスウィングすることができます。
【ポイント2】 上半身は振られる感覚

堀川 腕の動きはあくまで体の回転についてくる感覚です。手を使ってスウィング軌道を作ろうとすると、正しい軌道から外れやすくなります。イメージはでんでん太鼓ですね。
右ひざが前に出たら“地獄ルート”決定
堀川プロのスウィングを後方から見てみると、アドレスの手の位置とインパクトの手の位置が本当に変わらないことがよくわかる。肩の回転で振るというが、足の動きで気をつけていることはあるのだろうか。
堀川 ベタ足を意識していますね。右足のかかとを粘るというか、ダウンからインパクトにかけて、右ひざが左ひざに寄っていくような両ももがくっついていく動きが大切です。ダウンで右ひざが前に出ると、クラブが垂れて手元が浮きやすくなるので、これは厳禁です。

手元を浮かせて構える

肩の回転でテークバック

前傾角度は変わらない

右ひざを我慢してダウンに入る

手元が浮かずにアドレスの再現

テークバックと同じように左右対称に振り抜く

まだ右足は我慢している

足の内側に力を入れてくっつけてみよう

ダウンで両ももをくっつける

ひざが前に出ると手元が浮いてヘッドが垂れる
下半身がしっかり粘るからこそ、肩の回転で正確にインパクトできるというわけだ。
週刊GD2018年12月25日より