4年間使い続けるアリヤの生命線、テーラーメイド「エアロバーナー」
2018年の米女子ツアーでの平均飛距離は、266ヤード強で15位のアリヤ・ジュタヌガーン。だが、これはほとんど3Wと2UTのティショットでの記録だ。
ドライバーはほとんど使わなくなったのは、2015年に米ツアーに参戦し、予選落ちが続いたため。2013年の転倒による方のケガから復帰した後、ドライバーを封印したことで2016年に5勝を挙げることができたのだ。
アリヤ この3Wなら狙ったところに打ち出せるし、260ヤードは飛ぶからLPGAのセッティングなら十分。ヘッドも小さくて他の番手と同じように扱えるし、ラクなんです。
18Hで平均2回しか使わないドライバー「ローグサブ ゼロ」
アリヤ ヘッド後方が大きすぎず、重心も浅めで、見た目も振り心地もシャープ。ライナー系で飛んで曲がらない感じが気に入ってます。基本的に長いパー4か2オンを狙えるパー5、そして3Wでは難しいときだけ、ドライバーを使います。
クラウンとソールを2本の柱で結ぶ「ジェイルブレイクテクノロジー」で飛距離も伸びた。シャフトは「三菱ケミカル テンセイ CK プロオレンジ」のTXを短めの44.75センチ仕上げにカスタム。
10勝を支えたルーキーからの相棒「716 AP2」
アイアンが得意というアリヤ。ユーティリティもアイアンタイプを愛用している。すべて米ツアー初優勝時から変わっていない。
アリヤ どれもシャープでボケていない顔なのに、打つと芯が広く、やさしい。ボールを拾いやすく、高さが出るから距離も出て、グリーンを狙いやすいんです。少しトウで打つことで、左への大きなミスを減らしています。
トウ寄り打点が生む左に行かない高弾道
適度なサイズと厚めのトップでやさしく見える
トウとヒールにタングステンが埋め込まれており、ヘッドの挙動が緩やか。スウィートエリアも適度に広い設計。また、ソール幅が広めで抜けがいいため、インパクトでロフトが立ったり、被ったりせず、弾道が安定する。
風のなかライナーで攻めたい2UT「ツアープリファードUDI&RSi TP UDI」
重心深度が浅く、重心距離が長めのため、左へ曲がるミスの心配が少ないアイアン型UT。左右のブレにシビアな場面で、きっちり方向性を出していくにはベスト。
アリヤ 3Wより打ち出しが低く、風に強いのでライン出しのティショットはこれです。
2UTは飛ばしたい時、3、4UTはグリーンを狙うとき
2014年モデルの「ツアープリファード」は3UTまでしかない。そのため、5UTまである「RSiTP」から4UTを加えた。
シンプルに打てるハイバウンス「ボーケイSM7」
ウェッジは、タイトリストのボーケイウェッジをカスタムグラインド。消耗しやすいので交換のサイクルが比較的早く、現在は「SM7」をベースにしたロフト50度、56度、60度を使用中。
アリヤ アプローチは50度と56度がメイン。ハイバウンスなので、フェースをあまり開かずにシンプルに打てます。60度はあごの高いバンカーやピンチの時に使っています。
50度は転がし、56度はピッチ&ラン、60度はロブ用
アリヤ 基本的に低めの弾道で狙いたいので、シャフトもほかのアイアンと違ってスチールを装着しています。
丸みが少ないからスクェアに構えやすい
白黒コントラストがくっきり狙いやすい「オデッセイ V‐ライン」
黒いT字のアライメントがより正確なセットアップを促す、「V-ライン」。
アリヤ 米ツアーでの10勝はすべてこのパター。まだまだ使い続けます。4年間使い続けて手のように馴染んでいますから。
安定感のある大型ヘッドがお気に入り
打球音が明確なインサートと、低重心マレットでブレがない
アリヤ 打感がよく、打球音もはっきりしているから距離感が合う。また、座りがいいし、スムーズに振れるので距離感に集中できます。
ドライバーとスプーン併用、アイアン型中心セッティング
月刊GD2019年2月号より