マッスルバックから超ストロングロフトのモデルまで、現在のアイアン市場はかつてないほどバリエーションが豊富。中でも最も層が厚いのが、球の高さや球筋が打ち分けられて、やさしさも満載の「やさしい操り系」です。飛距離や操作性などのバランスがよく、多くのゴルファーにフィットするカテゴリー。アマチュアにぴったりのアイアンを探し出すべく、ギア分析最終回も吉田一尊プロを試打コメンテーターに、HS46m/sのハンディ5と、HS40m/sのアベレージスライサーの2人が実測試打しました!
画像: 試打コメンテーター/吉田一尊プロ 飛ばしのスペシャリストであり、自身もクラブ開発を行うプロゴルファー。

試打コメンテーター/吉田一尊プロ
飛ばしのスペシャリストであり、自身もクラブ開発を行うプロゴルファー。

試打者1/ 32歳のアスリートタイプゴルファー
HC:5
HS:46m/s
モデル別初速と振りやすさにこだわり。大事なところで打てる、負けないクラブが欲しい。

試打者2/38歳のアベレージスライサー
HC:18
HS:40m/s
右OBのコースが大の苦手。ただいまスライスせずに飛距離を伸ばせるクラブを探し中。

飛距離が出て、ほどよくスピンがかかる。ドロー・フェードも打ち分けやすい
吉田 顔や打感の良さ、操作性も重要だけど、球の上がりやすさや飛距離も欲しい。ミスショットにも寛容であってほしい。そんなの多くのゴルファーのニーズにこたえてくれるのが「やさしい操り系」のアイアン。7番アイアンのロフトは30度前後が主流。オートマチックよりも操作性に優れたいわばセミオートマチックなクラブです。

スリクソンZ585(ダンロップ)7I:ロフト31度

アスリート色を残したポケットキャビティ

画像1: スリクソンZ585(ダンロップ)7I:ロフト31度
画像2: スリクソンZ585(ダンロップ)7I:ロフト31度

吉田 フェースの周辺にミゾを設けたことでフェースがたわみやすくなり、反発性能が向上。飛距離が伸ばせるポケキャビです。弾きがあって飛ぶわりにブレードの形状を受け継いでいてスッと構えやすいです。

VG3(タイトリスト)7I:ロフト30度

感性とテクノロジーの絶妙なブレンド

画像1: VG3(タイトリスト)7I:ロフト30度
画像2: VG3(タイトリスト)7I:ロフト30度

吉田 軟鉄鍛造でありながら、アンダーカットキャビティや薄肉フェース、トウ・ヒールのタングステンウェイトでやさしく飛ばせます。顔も打感も満足できて、ボールが上がりやすいです。

ツアーB X-CBP(ブリヂストン)7I:ロフト31度

やさしいに宿るコントロール性

画像1: ツアーB X-CBP(ブリヂストン)7I:ロフト31度
画像2: ツアーB X-CBP(ブリヂストン)7I:ロフト31度

吉田 高強度のフェースと、バックフェースのトウ・ヒールにボリュームを持たせたデザインで、見るからに飛びと寛容性を感じます。下っ面でも球が上がり、直進性も高いです。打感もいいですね。

ツアーB X-CB(ブリヂストン)7I:ロフト32度

やさしさを備えた本格派の鍛造キャビティ

画像1: ツアーB X-CB(ブリヂストン)7I:ロフト32度
画像2: ツアーB X-CB(ブリヂストン)7I:ロフト32度

吉田 鍛造キャビディのぶ厚い打ちごたえがいいですね。ミスへの強さはありつつ、飛びすぎる心配がないのも中上級者にはうれしいところ。操作性も十分です。

RS(プロギア)7I:ロフト29度

コンパクトでも、低重心のセミグースでやさしい

画像1: RS(プロギア)7I:ロフト29度
画像2: RS(プロギア)7I:ロフト29度

吉田 セミグースで小ぶりな顔。丸みがあるカタチでやわらかくやさしい印象です。反発性能は高いですが、振動減衰材の使用でフィーリングはソフトです。

RSフォージド(プロギア)7I:ロフト30度

飛び&操作性を高次元で融合

画像1: RSフォージド(プロギア)7I:ロフト30度
画像2: RSフォージド(プロギア)7I:ロフト30度

吉田 飛び系フォージドですが、厚い当たりでつかまってスピンで止まります。ストレートネックのコンパクトヘッドで構えやすいです。吸い付くような打感も魅力。

CB501(ヨネックス)7I:ロフト32度

真空熱処理した軟鉄の食いつくような打感

画像1: CB501(ヨネックス)7I:ロフト32度
画像2: CB501(ヨネックス)7I:ロフト32度

吉田 スリットを設けたバックフェースにグラファイト制振材を複合することで打感を向上と深・低重心化を実現しています。ソールのフェース側を面取りしていて、刃先が芝に突っかかりにくいです。

i210(ピン)7I:ロフト33度

トッププロが信頼する優れた打感と操作性

画像1: i210(ピン)7I:ロフト33度
画像2: i210(ピン)7I:ロフト33度

吉田 前作より約30%大きく、約50%柔らかくなったエストマーCTPを内蔵。極めてソフトなフィーリングに仕上がっています。コンパクトな顔つきでイメージ通りに球を打ち分けられますね。

Mizuno Pro719(ミズノ)7I:ロフト32度

ミズノの鍛造アイアン史上最高反発

画像1: Mizuno Pro719(ミズノ)7I:ロフト32度
画像2: Mizuno Pro719(ミズノ)7I:ロフト32度

吉田 キャビティ部をソール側から掘削することで薄肉エリアを広げ、反発性能を高めたモデル。やさしく感じる大きめ顔です。タテ距離のバラつきが少なく、飛びすぎの心配がありません。

TW747 VX(HONMA)7I:ロフト30度

上級者好みの軟鉄一体鍛造キャビティ

画像1: TW747 VX(HONMA)7I:ロフト30度
画像2: TW747 VX(HONMA)7I:ロフト30度

吉田 スクェア感が強い伝統的なホンマ顔。一体鍛造ヘッドのトウ側に10グラムのタングステンを配することで、直進性が高められています。打感・打音もプロや上級者好みのはずです。

SFD X8 フォージド(ロイヤルコレクション)7I:ロフト28度

トータルバランスに優れた飛び系鍛造

画像1: SFD X8 フォージド(ロイヤルコレクション)7I:ロフト28度
画像2: SFD X8 フォージド(ロイヤルコレクション)7I:ロフト28度

吉田 スクェア感のある直線的なシルエット。ストロングロフト&低重心の飛び系ながら、軟鉄ワンピースで打感もいいです。幅広く丸みをおびたソールはライを選ばずに振り抜けます。

【試打結果①】アスリート氏は「ツアーB X-CB」「ヨネックス CB501」がお気に入り

画像: 【試打結果①】アスリート氏は「ツアーB X-CB」「ヨネックス CB501」がお気に入り

アスリート氏 結果から自分の調子をフィードバックできる「X-CB」は、ラウンド中に修整が利きます。バカッ飛びの心配がないから振りに行けそうです。「CB501」は左に行きにくいけれど上がりやすさがあります。意図的に曲げることもできて、上下の打点ミスをカバーしてくれる印象です。

スライサー氏は「VG3」「ピンi210」「SFD X8」がつかまえやすかった

画像: スライサー氏は「VG3」「ピンi210」「SFD X8」がつかまえやすかった

スライサー氏 どれもかなり打ちやすかったです。パッと見がスマートな「VG3」はつかまるし上がりやすくて、かなり飛びました。しかも、たた飛ぶだけじゃなくスピンが入って止まってくれます。小回りが利いてヘッドが返りやすい「i210」は適度につかまってロフトが寝ているわりにキャリーが伸びました。「SFD X8」も飛距離がでましたね。

吉田 やさしい操作系のアイアンは、シャットなフェース使いでゆるやかなダウンブローで打つ人と相性がいいクラブです。飛距離も欲しいけれど、適度なスピンもほしい、ドローやフェードの打ち分けたいという方にぴったりです。球をつかまえやすい「VG3」や「RS」はスライサーにの人にもいいですね。

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