「New Level」のCEOはキャロウェイゴルフのウェッジ部門を担当していた
CEOのエリック・バーチは、キャロウェイのウェッジ部門でツアープロ向けのクラブ開発をしていたという。ウェッジを手にした瞬間から試打を切望した中村の感想を聞いてみよう。
「ウェッジで大切なのは、①見た目の顔つき、②バウンスの角度や形状、③実際に打ったときの打感、バウンスの抜け、スピン性能などです。アイアンよりも多彩なショットを求められるウェッジだからこそ、細かいところまでこだわりたくなりますね」(中村プロ)
「このMタイプフォージドウェッジは、そのすべてを持ち合わせていて、ひとことで言うとこれ以上ないくらいオーソドックスでオートマチック。ボールの後ろにセットするとややハンドファーストに構えやすく、ターゲットまでの振り幅を決めて振るだけで、簡単にアプローチすることができます」
スクェアに構えてよし、開いてもよし、超のつくオーソドックスだからやさしい
「大き過ぎないヘッドサイズ、ネックからリーディングエッジへの流れ、トップラインの丸みなどスクェアに構えても、開いて構えても違和感のない操作しやすい形状が見てとれます」
工房でウェッジをオーダーしオリジナルウェッジを作ったこともある中村プロ。こだわるゆえに、このウェッジをお薦めする理由がソール形状にあるという。
「最近ではワイドソールのウェッジが流行っていますが、ウェッジの使い方を覚えるならスクェアに構えたらバウンスが邪魔し過ぎず、開くとしっかりバウンスが感じられるオーソドックスなバウンス形状をお薦めします。開いたり、閉じたりしながらボールをコントロールする感覚を養うことがアプローチ上達の秘訣ですから」(中村)
開くほどバンカーから抜けがよくなり、しっかりとスピンもかかる
「バンカーからの脱出に必要なのは、しっかりとフェースを開きバウンスの効果を最大限に使うこと。ロフト56度でバウンス角が12度あって、ソール後方が高くなっているため開いて構えればしっかりとバウンスの効果が感じられヘッドが砂にもぐることなく、スパッと振り抜け簡単にバンカーから脱出してくれます」
ロフトのラインナップは50度から2度刻みで60度まで。SWだけでも入れる価値はあるが、PWのロフトから考慮して2本にするか3本にするか選びたいところ。
「例えば、PWのロフトが46度なら50度・54度・58度と4度刻みか、52度・58度と6度刻みのセッティングにるすか。そこはゴルファーの考えどころですね」