スウィング講座①②のレッスンで「切り返し」まで来ました。いよいよ最終回は「ダウンスウィング」です。ミスター・オンプレーン今野康晴プロが、ツアープロでもチェックしている「インパクトで手元を低く抑える」秘訣を伝授してくれました。憧れの「美スウィング」の土台を、この冬マスターしましょう。

【講師/今野康晴プロ】
1973年生まれ。ツアー7勝。現在は千葉県の「市川ゴルフアカデミー」内で「今野康晴ゴルフスクール」を主催

スウィングの基本①
体が回っていれば、手が低くてもダフりません

スウィングのレベルアップのためにぜひとも身につけたい3つ目のポイントは、手元の低いインパクトです。

アマチュアの方の多くはインパクトで手元が浮いてフェースが開いてしまっていますが、分厚いインパクトのためには、右手首の角度を保って手元を低く通すインパクトゾーンが不可欠です。

画像: 右手首の角度がほどかずに手元を低く。手が浮くとヘッドが垂れてダフります

右手首の角度がほどかずに手元を低く。手が浮くとヘッドが垂れてダフります

手元が浮く原因は大きく2つ。1つ目は、上体の前傾角度が起き上がって、そのままではボールに届かないので手元を浮かせて調節してしまうケース。

2つ目が、ヘッドではなく手元をボールにぶつけるように振り下ろした結果、手元が左に流れて振り遅れているケースです。

前者は前回の「後ろの壁と尻相撲」が出来ていればある程度防げます。後者はそもそもダウンスウィングで手元を下ろしてくる位置のイメージを変える必要があります。

ダウンスウィングで手元を下ろしてくるのは、右太もも前。

画像: 右手を右太もも前付近に下ろしてくるのが正しいダウンスウィング。手元が浮くとフェースが開いてしまいます

右手を右太もも前付近に下ろしてくるのが正しいダウンスウィング。手元が浮くとフェースが開いてしまいます

これを「ダフりそう」と感じる人も多いですが、右手首の角度がほどけずにキープされ、体がしっかり回転していれば、ダフることは決してありません。この感覚をしっかり体で覚えましょう。

手元が低くてもダフらない、クラブさばきを覚えましょう

手元を低く下ろそうとしてダフる人は、「手元とクラブの関係」が悪く、ヘッドが垂れているのです。正しいクラブさばきを覚えましょう。

Point.1 グリップエンドの高さを保って振る

画像: (左)手元は体の正面。シャフトは顔の前に。 (右)腕をねじらず体を回します

(左)手元は体の正面。シャフトは顔の前に。 (右)腕をねじらず体を回します

腕とクラブの角度を保ち、グリップエンドよりもヘッドが高い状態を保って体を回転させてみましょう。前傾せずに動いてみると分かりやすいはずです。

Point.2 左腰を切り上げるように回転していく

画像: 左の股関節に乗りつつ、体を回しましょう

左の股関節に乗りつつ、体を回しましょう

下半身の回転が止まった状態で手を低く下ろすとダフってしまいます。左腰が切れ上がるように股関節に乗りつつ、体を回していきましょう。

Point.3 右手首をほどかず、体の回転で振り抜く

画像: 右手首をほどかずに振り抜きます、フェースローテーションを意識して腕を返す必要はありません

右手首をほどかずに振り抜きます、フェースローテーションを意識して腕を返す必要はありません

ダウンスウィングでは右手首の角度をキープしつつ、体を回転させることが大事。手首の角度がほどけるとダフりやすいだけでなく方向性も損なわれます。

Point.4 ひじを支点とした腕のローテーション

画像: ひじを動かさずに、前腕を回旋させてクラブを動かします

ひじを動かさずに、前腕を回旋させてクラブを動かします

腕とクラブのローテーションはひじを支点に前腕の動きで行うことが大切。ひじがグラつくとグリップエンドの高さもズレてしまい、軌道が乱れます。

Point.5 シャフトアングルは左でキープ、インパクトのロフトは右手首で作る

画像: 手元が低くてもダフらない、クラブさばきを覚えましょう

再現性の高いインパクトを行うために、左手の親指・小指方向の角度で腕とクラブの角度を保ち、右手首の甲・ひら方向の角度でクラブのロフトとフェースの向きを保つのです。

ここまでの説明を読んでいただいてお気づきだと思いますが、いいダウンスウィングができれば、自然といいインパクトが生まれ、フィニッシュまでの振り抜きも変わります。3つのレッスンをしっかり試してもらえれば、春までには必ず、捩れない自然なスウィングができるようになります。

前回、前々回のレッスンはこちら↓

月刊GD2019年2月号より

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