アイアンはネットで買った、キャロウェイ「Xフォージドアイアン」
メーカーとクラブ契約を結ばず、本当に自分が使いたいクラブだけを選ぶ市原が選んだのは、キャロウェイ「Xフォージド」、2018年シーズン前に“購入”した。
市原 抜けがいいアイアンが基本的に好きです。一生懸命振らなくても、自分のスウィングの円弧の中で、ソールがスッと抜けるものを選びました。腰を痛めていたこともあるので、強く振っていい球が出るクラブは選べないんです。この「Xフォージド」アイアンは、それがすごくいいので選びました。
市原 他モデルも2セット購入して打ち比べました。その方がメーカーに気兼ねなく選べますから。
気に入ったモデルは、フェースの溝がすり減るまで、使い続ける。
上がりやすく狙えるUT「エピックユーティリティ」
2017年の発売当初から使用している「エピック」のUT。
市原 そんなに飛ぶ方ではないので、よく使います。また、UTは使用頻度が高いので、フェースに傷がつきやすいですね。シャフトはUSTミヤマ「アッタスEZ」のXです。先端がしっかりしていて暴れないのが気に入っています。
程よくシャープでスッと構えやすいUT。
市原 完全にアイアン感覚で、グリーンを狙い打てます。抜けの良さも申し分なしです。
振り子で振れる長尺「YES! スウォッシュデザイン ナタリー」
プロ転向直後、アジアンツアーなどで腕を磨いていた市原はイップスにかかり、長尺パターを手にした。
市原 2014年と2015年の秋まではアンカリング問題でノーマルの長さに戻したんですが、やはりしっくりこなかった。で、周りの元長尺の人たちが、手を体に付けずストロークする方法を採り入れたのを見て、僕も戻しました。
イエス! ゴルフの『ナタリー』は、長尺にした当初から使い続けている。
市原 ヘッドが三角形っぽくて、目標に合わせやすい。それにストロークも直線的に振りやすいのがいいんです。
市原 ストロークのしやすさに加え、タッチが合いやすいのもいい。グリップはフィーリングが変わるのが嫌で、なかなかグリップ交換できないんです。
「ジューシーウェッジ プロト」ウェッジ
「ジューシー」という新しいメーカーのウェッジを使っている。「フォーティーン」の系譜だと説明したうえで、ソールの抜けが良くどんなライでも使えると言う。
市原 ヒールから地面に入るので、そこを削り落として抜けやすくしました。今まで使い続けていたフォーティーンから独立した職人の方が、僕好みに仕上げてくれています。
市原 フェースはあまり開かないで使うので、打痕はストレートに付いていますね。SWはキャリーで止めるクラブですが、フェースは開きません。
市原 シャフトはアイアンとのつながりを大切にして、同じシリーズにしています。ボールが拾いやすいシャフトです。
振っても左に行かず、前に伸びるドライバー「ローグ サブゼロ」
市原 練習ラウンドでは、「手を抜いているのか」って言われるくらい飛ばないんですが、試合では気合が入るのか、ヘッドスピードも2m/sぐらい上がって飛ぶようになるんです。そのせいもあって、叩いても左に行かないドライバーが好きですね。
練習ラウンドで、重永亜斗夢プロが使っていたキャロウェイ「ローグ」シリーズが気になって使い始めた「ローグ サブゼロ」。
市原 構えやすいし、どれだけ振っても左に行かないのがいいですね。
13.5度の「3+」が実は上がりやすく飛ぶ! 「スティールヘッドXR」
市原 構えるとロフトのわりにフェース面が見えて、上がりそうなイメージが出るんです。簡単そうな“顔”が重要です。
市原 狙うというより、飛距離重視のフェアウェイウッド。ヘッドの弾き感も飛ぶイメージが出て好きです。
セカンド地点で使用頻度が高いせいか、フェースやや下寄りに打痕が残る。
市原 シャフトはドライバーと同じモデルの70グラム台を採用。強く振らなくても、よく飛んでくれます。
自分の技術との相性で考えたセッティング
月刊GD2019年3月号より