200ヤード以上の階段づくり。成功の鍵は「ヘッドスピード」
1Wのヘッドスピードが45m/s以上ある人は、番手ごとに飛距離の階段を作ることができます。
しかし、1Wヘッドスピードが40m/s前後の人は注意が必要です。というのも、3W、4W、5Wはキャリーとランを含めたトータル飛距離で考えますが、ヘッドスピード40m/sぐらいだと、3Wと5Wで飛距離差が出るかどうかのボーダーラインだからです。
今回はタイトリストの「TS2」フェアウェイウッドで試打しましたが、ヘッドスピード40m/sだとトータル飛距離は5Wがもっとも高く、次いで4W、3Wの順番でした。
難しい3Wを無理に入れるよりも、5Wを入れるという選択も十分に考えるべきですね。
【TS2のFWを番手別で比較試打】
TS2 3番ウッド HS45とHS40で50Y近い飛距離の差!
ヘッドスピードが45m/sあるとキャリーが稼げて、スピンが減りランも出ました。40m/sだとつかまりきらないケースがありました。
試打方法
ヘッドスピード別に各クラブ5球、上下2球を外した3球の平均値。ボールはテーラーメイドTP5。伊丹プロがドライバーのHS45m/s相当とHS40ⅿ/s相当のスピードで比較試打。
TS2 4番ウッド HS40はキャリー+ランで平均191.6Y
TS2シリーズのように、1.5度刻みでロフトが揃っているのはいいですね。3Wで球が上がらない人は4Wを、球が高い人は4Wで5Wの高さがでます。
TS2 5番ウッド HS40では5Wが最も飛んだ!
ヘッドスピードが40m/sだと、3Wよりも高弾道でキャリーもトータルも安定して伸びました。45m/sでは番手なりの距離フローができますね。
HSが速くない人が3Wを入れるなら、特定の場面専用クラブにするのがおすすめ
3Wをムリして打とうとして大ミスが出る可能性もありますし、40m/s前後の人は、芝の上から打つ場合、5Wを使ったほうが飛距離も出てゴルフが安定することが多いです。
3Wは打ち下ろしやアゲンスト、ティアップした時には飛ばせるクラブですので、場面限定のクラブとして入れてもいいでしょう。
月刊GD2019年3月号より