伊澤プロが「プロになる」と決断したのは、大学3年の時だった。大学を中退してまでプロを目指したのはある大物プロとの出会いがきっかけだったという。伊澤プロのプロ魂に火をつけたこととは?

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伊澤利光プロ
1968年生まれ。プロも憧れる美しいスウィングの持ち主。2001年、03と2度賞金王に輝き、2001年マスターズで4位入賞。都内の大崎と碑文谷に「伊澤ゴルフアカデミー東京」を開校。
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「モノが違う」ジャンボの打球を見て衝撃が走った

GD プロ入りのきっかけについて伺いたいのですが。伊澤プロは大学3年で中退して、翌年のプロテストを受けてプロになっていますね。その時、何があったのでしょうか?

伊澤 大学3年の時(1998年)に、東京ゴルフ倶楽部でやった日本オープンに出たんですね。その時に、初めてジャンボ(尾崎将司)さんが打っているところを生で見て、ものすごい衝撃を受けたんです。「これはちょっと物が違いすぎるぞ」って感じでしたね。その瞬間に何となく「とにかく来年はプロテストを受けてみよう」っていう気になったんです。

GD それまで、伊澤プロはどちらかといえば、ゴルフは「やらされている」ものだったと、以前におっしゃってましたが…。

伊澤 その時だけは、自主的に「プロになろう」って思いましたね。来年、プロになるにはどうしたらいいか。学校に行っていたんじゃ間に合わないんじゃないか。そう思って、大学は3年でやめて、プロテストの準備に専念しようと思ったんです。

GD そのぐらい、ジャンボさんの衝撃が強かったと。

伊澤 そりゃもう、ケタ外れでしたね。その頃、ジャンボさんは全盛期でしたから、テレビを観ていても毎週のように優勝争いしているわけです。当然、私も画面を通じては何度も観て、「ああ、上手いなぁ」とは思っていたんですが、実際に見たら、その何十倍もすごかったんです。特にアイアンの球筋と言ったら、鳥肌モノでしたよ。

GD ドライバーの飛距離に驚いたとか、そういうことじゃないんですか。

伊澤 テレビで観てると、ドライバーが凄くて、アプローチとパターがとんでもなくうまいっていう印象だったんで、ジャンボさんって。でも、考えてみると、当時、誰よりも飛んでるわけだから、セカンドは短いアイアンで打つことが多くて、そういうシーンしかテレビに映らなかったんだから、当然ですよね。ところが、その日本オープンの時は、練習場でアイアンを打ってるジャンボさんを見た。それで、実はアイアンもものすごいんだって肌で感じて、それで、大げさに言うと人生が変わったんです。

画像: ジャンボ尾崎のアイアンショット(1990年 小樽CC)

ジャンボ尾崎のアイアンショット(1990年 小樽CC)

GD アマチュアの競技で、やり残したという感覚は、まったくなかったんですか?

伊澤 例えば、学生でプロの試合に出て、アマチュアで予選を通ったのが自分一人だとしたら、その時点でローアマが確定するじゃないですか。そしたら、そこから先のモチベーションっていうのは、アマチュアのゴルフをしている限り、あまりないんです。極端な話、決勝ラウンドでビリだっていいわけですから。でも、プロの世界は違いますよね。1位と30位だと、天と地ほども違う。ひとつでも順位を上げるために、真剣なのがプロで、その頂点にものすごい人がいるってわかったら、アマチュアでいることには、特に未練は感じなかったです。

GD なるほど、確かにそうですね。

【通勤GD・今日のポイント】ピッチエンドランは右足親指前にボールをセット

①左手だけでグリップしてボールをセット

画像1: 「モノが違う」ジャンボの打球を見て衝撃が走った

②右手をそえる。すると、自然なハンドファーストの形になる

画像2: 「モノが違う」ジャンボの打球を見て衝撃が走った

イザワの法則/グリップは真ん中あたりを握る
短いアプローチを打つときは、グリップの真ん中を握るくらい、短く持つ。長く持ちすぎるとクラブ操作が雑になる。

画像3: 「モノが違う」ジャンボの打球を見て衝撃が走った

体重配分を考えよう
20~25ヤードまでは、左足に7割体重をかけて、ほとんど体重移動しないで打つ。重心がかかと側にかからないように、両足の拇趾球付近に体重をかける。ボールは右足親指の前くらいに置く。

画像4: 「モノが違う」ジャンボの打球を見て衝撃が走った

イザワの法則/フォローの方を大きくする
振り幅を左右対象にイメージすると減速スウィングになりやすい。フォローを大きくすると加速しながら打てる。

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画像5: 「モノが違う」ジャンボの打球を見て衝撃が走った

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