レッスンの初回はドライバーが得意なタイプか、アイアンが得意なタイプかを診断しました。なぜなら、ドライバー型のスウィングと、アイアン型のスウィングではバックスウィングで溜めた「パワーを放出する方向」がまったく違うからです。「ドライバー型・出水田大二郎プロ」と「アイアン型・香妻陣一朗プロ」が「型別」に教えます。+20ヤードを目指してレッスン開始!
画像: ドライバー型 【指導/出水田大二郎プロ】 長身から繰り出すで300ヤード超えのドライバーはツアー屈指。2018年「KBCオーガスタ」で初優勝

ドライバー型
【指導/出水田大二郎プロ】
長身から繰り出すで300ヤード超えのドライバーはツアー屈指。2018年「KBCオーガスタ」で初優勝

画像: アイアン型 【指導/香妻陣一朗プロ】 得意のアイアンとショートゲームでツアー初優勝を狙う。昨年はトップ10入り1回。姉の琴乃もプロ

アイアン型
【指導/香妻陣一朗プロ】
得意のアイアンとショートゲームでツアー初優勝を狙う。昨年はトップ10入り1回。姉の琴乃もプロ

前回のレッスンはこちら

世界のトップ選手で「ドライバー型」と「アイアン型」をおさらい。

コックを多用するのに飛ぶ。アイアン型の代表「ダスティン・ジョンソン」

画像: 【アイアン型:ダスティン・ジョンソン】

【アイアン型:ダスティン・ジョンソン】 

ドライバーの飛距離が注目されるD・Jだが、2017年あたりからドライバーでフェードを多用しているのもアイアン型の証拠。アイアンの精度アップが世界一の原動力。

ドライバー型とアイアン型には、それぞれに長所があり、それを上手に生かすことが上達への近道といえる。

「世界のトッププロだって、スウィングのタイプは違う。ダスティンやスピース、デイ、松山プロたちはアイアン型の代表選手ですね」(香妻プロ)

「強い選手ばかりだなぁ。でも、ドライバー型にはマキロイやトーマス、ラームもいる。アイアン型とドライバー型でチーム対抗戦をやったらいい勝負になるね」(出水田プロ)

横長の楕円軌道はドライバー型のお手本「ローリー・マキロイ」

画像: 【ドライバー型:ローリー・マキロイ】

【ドライバー型:ローリー・マキロイ】 

インサイドアウトの軌道でゆるやかにヘッドを入れていく。マキロイは身長175センチと欧米選手のなかでは小柄だが、フィニッシュまで振り切るスウィングで効率良く飛ばしている。

つまり、スウィングの「型」に有利不利はないということ。ちなみに、ボールが沈む洋芝で育った欧米人はダウンブローの意識が強いので「アイアン型」が多く、高麗や野芝でプレーする日本人は払う意識の「ドライバー型」が多くなる傾向があるそう。

「世界のトップたちは、ドライバーはアッパーで飛ばして、アイアンはダウンブローと打ち分けているのかも。ただアマチュアはスウィングイメージを変えずに、ボール位置などでヘッドの入射角を調節したほうがやさしいし、上達も速くなると思いますよ」(香妻プロ)

Point.1 アイアンは全員ダウンブロー

画像: いまはクラブもボールも低スピン化が顕著。アイアンで止まる球を打つには、よりダウンブローに打ってスピンをかけるイメージが必要です(香妻プロ)

いまはクラブもボールも低スピン化が顕著。アイアンで止まる球を打つには、よりダウンブローに打ってスピンをかけるイメージが必要です(香妻プロ)

Point.2 ドライバーはややアッパーが流行中

画像: 低スピンのクラブとボールで飛ばすには、高い打ち出し角が必須条件。ムダなスピンを減らして、高弾道でターゲットを直線的に狙います(出水田プロ)

低スピンのクラブとボールで飛ばすには、高い打ち出し角が必須条件。ムダなスピンを減らして、高弾道でターゲットを直線的に狙います(出水田プロ)

それぞれの打ち方に合わせたレッスン、開始!

【Lesson:ドライバー型】インパクトは通過点。フォローでヘッドスピードを最大に!

300ヤード近いドライバーショットを武器にする出水田プロは、どんなイメージでスウィングしているのか。

「心がけているのは、目標に向かってフィニッシュまでしっかり振り抜くことです。インパクトはスウィングの通過点ってよく言いますが、まさにそのイメージですね」(出水田プロ)

目標に向かって「横方向」にエネルギーを出していくから、ゆるやかな入射角でボールをとらえることができるのだと言う。

ドライバー型は、ターゲットに向かってヨコ方向にパワーを放出

画像: 力の向きは、ボールを投げるときと一緒

力の向きは、ボールを投げるときと一緒

ココが大切 水平方向に力のベクトルが働く
「両手で持ったボールを投げる動きで説明すると、上から下のタテ方向ではなく、目標に向かって水平に投げるように、ヨコ方向にパワーと使っていくイメージです。調子が悪くなって当てにいく意識が強くなると、力を使う方向がタテになって、振り抜きが悪くなります」(出水田プロ)

飛球線に真っすぐクラブを振り抜く
「目標に向かって思いきりよくクラブを振り抜いていくことが大事。スウィングアークが大きくなるし、ヘッドの入射角がゆるやかになって、高打ち出し低スピンになります」

画像1: 【Lesson:ドライバー型】インパクトは通過点。フォローでヘッドスピードを最大に!

ドライバー型は「ボールの先をゾーンで通す」イメージで
「インパクトした後の、フォローサイドでヘッドスピードが最大になる。そんなイメージでスウィングしています。フォローをしっかり振るイメージがあれば、当てて終わりのスウィングになりにくいし、点ではなくゾーンでボールをとらえられますよ」

画像2: 【Lesson:ドライバー型】インパクトは通過点。フォローでヘッドスピードを最大に!
画像: このゾーン速く振るイメージが大切です

このゾーン速く振るイメージが大切です

【Lesson:アイアン型】力の向きは、上から下へのタテ方向!

アイアン型代表の香妻プロのスウィングイメージを、出水田プロと同様にボールを投げる方向で説明してもらった。

「地面のボールに向かってタテ方向に、上から下へ叩きつけるイメージですね。僕がスウィングを磨いてきた9番アイアンは、上からしっかりダウンブローにボールをとらえないと、番手なりの距離も出ないし、方向も安定しません」(香妻プロ)

「アイアンが好きで練習場でもドライバーよりたくさん打つ人は、僕みたいにアイアン型のスウィングになりやすいと思います」

クラブの重さと重力を利用して、インパクトにパワーを集約する意識が大切という。

「軸がブレにくいので、インパクトが安定するのもアイアン型の長所ですね」

アイアン型の力の向きは、上から下へ、ボールを叩きつけるように

画像: 上から、下へ、叩きつけるイメージ

上から、下へ、叩きつけるイメージ

ココが大切ボールに向かって、上から下にチカラを使う
「ダウンブローにとらえる必要があるアイアンでスウィングを作ってきたので、ボールに向かってヘッドを上から下へ振り下ろしていくイメージが強いですね。左サイドにしっかり体重を乗せて、ボールを強くヒットします」(香妻プロ)

インパクトにチカラを集中させる
「クラブが上から下へ落下する力を利用して、インパクトにパワーを集中させます。力の向きがタテ方向なので左右にスウィング軸がブレにくく、インパクトが安定しますよ」

画像1: 【Lesson:アイアン型】力の向きは、上から下へのタテ方向!

アイアン型は「ボールの先の点をとらえる」イメージで
「スウィングで意識するのは、ダウンスウィングからインパクトまで。ボールの先の一点をめがけて、ヘッドを振り下ろしていくイメージです。インパクト以降のフォローからフィニッシュは惰性という意識で、アイアン型の人はOKだと思います」

画像2: 【Lesson:アイアン型】力の向きは、上から下へのタテ方向!
画像: クラブの重さと重力を利用して、インパクトにパワーを集中させましょう

クラブの重さと重力を利用して、インパクトにパワーを集中させましょう

次回が最終回です。「型別+20ヤードドリル」を紹介します。随時配信予定です。

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