春が近いとはいえ、まだ芝は薄い。ザックリしそうな薄芝からでも、SWで上げて寄せるワザを身につけよう。GDレッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞歴(2004年)のある、教え上手な石渡俊彦プロが教えてくれた。
画像: 【解説/石渡俊彦プロ】 プロゴルファー兼フィジカルトレーナーで、2004 年にレッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞している

【解説/石渡俊彦プロ】
プロゴルファー兼フィジカルトレーナーで、2004 年にレッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞している

薄芝アプローチ3つのNGワード

NGワード① 「ボールを右に置いてクリーンに」

画像: ボールを右に置いてヘッドを鋭角に入れるスウィングは、インパクトが詰まりやすいうえ、ウェッジのソールが使えず刃から入りやすいのでわずかなダフリが致命傷になる

ボールを右に置いてヘッドを鋭角に入れるスウィングは、インパクトが詰まりやすいうえ、ウェッジのソールが使えず刃から入りやすいのでわずかなダフリが致命傷になる

NGワード② 「手首を使うな」

画像: 手首を固めて払って打とうとする動きは、振り幅が大きくなるほど不自然で再現性を損ないやすい。またヘッドが走らないので抜けにくいうえ、球が上がらず球を止められない

手首を固めて払って打とうとする動きは、振り幅が大きくなるほど不自然で再現性を損ないやすい。またヘッドが走らないので抜けにくいうえ、球が上がらず球を止められない

NGワード③ 「下半身を固めろ」

画像: 下半身を止めてスウィングしても、手打ちになるだけで再現性を高める効果は期待できない。回転力が不足してヘッドの抜けも悪くなるので、わずかなダフリが大きなミスになる

下半身を止めてスウィングしても、手打ちになるだけで再現性を高める効果は期待できない。回転力が不足してヘッドの抜けも悪くなるので、わずかなダフリが大きなミスになる

ビビって打つほうがミスの危険性が高い

芝が薄いライからのアプローチは、ヘッドがちょっとでも手前から入るとザックリしそうで難しい。

石渡 ボールを右に置いて鋭角に入れれば、たしかにクリーンに当てやすい側面もありますが、どうしてもスウィングが詰まりやすいのでミスのリスクは上がるし、ウェッジの刃から入りやすいので刺さりやすい〝イチかバチか〞の打ち方。僕はオススメしません。

石渡プロは、芝が薄いライほど、手首を使ってSWを「V字軌道」で振り、球を拾って打つほうがミスしにくいし、寄せられる確率が上がると話す。

画像: ボール位置をスタンスのセンターにし、自然な「ゆるやかV 字軌道」の最下点で球をとらえるほうがソールも使えるしミスになりにくい

ボール位置をスタンスのセンターにし、自然な「ゆるやかV 字軌道」の最下点で球をとらえるほうがソールも使えるしミスになりにくい

石渡 再現性を高めようとして手首や下半身を固めてスウィングすると、スムーズな動きを損なうのでむしろ危険。下半身も手首も積極的に使って、「点」で球をとらえるイメージのほうが実は安全なんですよ。

手先の感覚を生かして繊細にボールを拾える

石渡 「V 字軌道」は、器用な手先の感覚を生かせるスウィングなので、薄い芝でも感性でボールを拾いやすい。難しいライで鈍感なスウィングはリスクが高いんです。

画像: 手先の感覚を生かして繊細にボールを拾える

ソールで地面を叩くようにボールをとらえよう

【ポイント①】クラブの上下動に体の回転をプラス
石渡 芝が薄いときほど、手首を使ってヘッドを上下に動かし、それに体の回転を加えたのが「V 字軌道」です。

画像: ソールで地面を叩くようにボールをとらえよう

【ドリル】ソールでボールを打つ練習をしてみよう

石渡 「点」でボールをとらえる感覚を磨くために、まずはソールでボールの頭を叩く練習をしてみましょう。そこから最下点を少し下げればナイスショットですよ。

画像: 【ドリル】ソールでボールを打つ練習をしてみよう

LESSON②も随時公開していきます

月刊GD2019年3月号より

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