キャメロン・チャンプ
1995年生まれ。23歳。米国出身。昨年のドライビングディスタンス1位マキロイの平均飛距離は319.8Y。チャンプは同年のWeb.comツアーで343.1Yというとてつもない数字を記録。今シーズンからPGAツアー参戦、2戦目で勝利を挙げた。
ずば抜けた柔軟性が武器
C・チャンプの魅力は、他を圧倒する飛距離。1月のフェニックスオープンでは、飛ばし屋として知られるJ・トーマスを50Y近く置いていく場面もあったほどですから驚きです。
飛ばしの原動力となっているのが、ずば抜けた柔軟性と、しなやかで強い筋肉です。それが大きな回転量と捻転差を生み出し、人並みはずれたスピードを作り出しています。ただ、高い柔軟性は、ゆ
るみにつながりやすく、再現性を失う危険も持ち併せています。
![画像1: 【キャメロン・チャンプ】世界で一番飛ばす若手プロ。350Yはハンドファースの圧力から生まれる!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/02/21/0b30372cca993f5248722e4e84c2a71dcea8489e_large.jpg#lz:xlarge)
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![画像: ゆるみのないトップ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/02/21/f2212667e24181c1286236e6108b0e55095cb479_large.jpg#lz:xlarge)
ゆるみのないトップ
![画像: 上半身と下半身に大きな捻転差](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/02/21/f11be43781bacd4d263317239323276d3d583cc0_large.jpg#lz:xlarge)
上半身と下半身に大きな捻転差
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![画像: 腕とクラブを正面に保ったままインパクト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/02/21/81492baf54c3a5c6aba2cefadee778d70ef9de3d_large.jpg#lz:xlarge)
腕とクラブを正面に保ったままインパクト
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彼は肩甲骨周り(背中)の筋肉をパッキングし、さらに腕とクラブを完全に体の前にキープ
したままスウィングすることで、ゆるみのない動きを実現しています。
15 歳からショーン・フォーリー(タイガーを教えていたプロコーチ)の指導の賜物と言えるでしょう。
体が柔らかすぎることによるデメリットを、最新理論によって克服、大きな武器に変えているのです。
腕のリリースをギリギリで抑える
飛ばし屋と呼ばれているプレーヤーは、大きく2つのタイプに分類することができます。1つは、J・トーマスのようにハイボール&ロースピンで飛ばすタイプ。
もう1つは、D・ジョンソンやC・チャンプのように、強烈なハンドファーストでインパクトし、ボールをつぶす圧力を強めることで飛距離を出すタイプです。
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チャンプが打ち出したボールの高さに注目してください。下の後方写真のインパクト直後で、ボールはひざの高さにも上がっていません。これはかなりロフトを立て、ハンドファーストの状態でボールをとらえた結果と言えます。
ハンドファーストインパクトを可能にしているのが、極限までクラブのリリースを抑えた動きです。通常、ハーフウェイダウン(シャフトが地面と水平になったポジション)あたりからクラブはリリースされていくのですが、チャンプはフォローまでまったくリリースの動きが見られません。
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![画像25: 【キャメロン・チャンプ】世界で一番飛ばす若手プロ。350Yはハンドファースの圧力から生まれる!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/02/21/5deb4bce78ae318c349e26a120a44675dd3ef516_large.jpg#lz:xlarge)
インパクト直後まで、左手首が手のひら側に折れているのがその証拠です。ハーフウェイダウンからインパクトまでは、両腕とクラブを体の正面に完全にキープしたまま、ヒップターンによって胸を回旋させるだけ。
腕を振ったり、リリースしたりすることがない。だから、300~350Y先のフェアウェイをピンポイントで正確にとらえることができるのです。
【解説/内藤雄士】
ないとうゆうじ。プロコーチ。日大ゴルフ時代、米国にゴルフ留学し、最新の理論を学ぶ。その後、丸山茂樹、平塚哲二、矢野東らのコーチを務める。ラーニングゴルフクラブ代表。
PHOTO/Tadashi Anezaki
週刊GD2019年3月5日号より