【解説・試打／合田洋プロ】
1994年日本プロの覇者。アマチュアを中心にレッスンを展開中。豊富な試打経験からクラブ、ボールなどの性能を的確に分析する。
【評価方法】
ドライバー、アイアン、アプローチ、グリーン上で試打。飛距離はドライバーを中心にアイアンも含めた飛び性能でチェック。スピンはアイアンを中心にアプローチも含めたスピンのかかりやすさで評価。打感は5が最も柔らかく、1に近いほど硬めのフィーリング。球の高さは、打ち出しが高いほど5と評価。合田プロの1Wは「キャロウェイX2HOT」、アイアンは「ツアーB X-BL」
ツアーボールの王者「プロV1」シリーズのニューモデルテスト
合田プロ 前モデルとの明確な違いを感じたのはタイトリストの「プロV1」ですね。とくにドライバーで打ったときの打感は、従来の「プロV1」のイメージからやや硬くなったなという印象。アイアンだと、そこまでの違いは感じませんが、ドライバーに関しては確実に飛距離性能がアップしています。逆に「プロV1x」はアイアンでのスピン性能がアップしていますね。
従来は操作性の「V1」、飛距離の「V1x」という印象だったが、最新モデルでは両社の差が明らかに縮まっているという。
「プロV1」（タイトリスト）
構造：3ピース ディンプル数：352 オープン価格
※合田プロの打感評価は★5つが柔らか、★1つが硬い
ドライバーの打感が前作よりやや硬く、打音も高くなりました。これまでの「V1」ユーザーは、かなり違いを感じるかもしれません。ただ操作性や食いつきのいい感触は損なわれていません。アイアンやアプローチはしっかりコントロールしていきます。（合田プロ）
「プロV1x」（タイトリスト）
構造：4ピース ディンプル数：328 オープン価格
打感の硬さと打音の高さは「プロV1」より感じます。ドライバーは打ち出しが高く、低スピンで明らかに飛距離性能が高いです。アイアンはソフトな重めの打感でスピンの効いた球が打てます。アプローチの打感もソフトで、打ち出しは「プロV1」より高め。スピンも効きます。（合田プロ）
続いて、こちらも定番スリクソンの「Zスター」シリーズ
合田プロ 前作モデル同様、それぞれの性能の明確な違いを感じました。前作の良さはそのままに、ドライバーではさらに飛距離性能がアップしています。タイトリストの「プロV1シリーズ」と同じく、アイアンでは「Zスター」よりも「ZスターXV」のほうがスピン性能が高くなっていますね。
「Zスター」（スリクソン）
構造：3ピース ディンプル数：338 オープン価格
前モデルに比べ、「Zスター」のドライバーの打ち出し角度が高くなり、「XV」との飛距離差が縮まっています。打感は試打したなかでいちばんソフト。（合田プロ）
「ZスターXV」（スリクソン）
構造：4ピース ディンプル数：338 オープン価格
飛距離性能に特化したボールと思いがちですが、アイアンやアプローチのスピン性能は「Zスター」よりも「XV」のほうが高いです。（合田プロ）
2強に割って入るか、タイガー使用で人気急上昇中の「ツアーB」シリーズ
合田プロ ドライバーでは「ツアーB X」、「ツアーB XS」どちらも打感が軽やかで飛びそうな印象。タイガーが使っている「ツアーB XS」はアイアン、アプローチともにスピンの入り方が絶妙です。
「ツアーB X」（ブリヂストン）
構造：3ピース ディンプル数：330 オープン価格（実勢1ダース6804円）
ドライバーの打感の軽やかさは、インパクトで力みが入りにくいのでアマチュアにもいいですね。（合田プロ）
「ツアーB XS」（ブリヂストン）
構造：3ピース ディンプル数：330 オープン価格（実勢1ダース6804円）
スピンの入り方がきれいで球がねじれません。アイアン、アプローチとも、フェースの食いつきが抜群です。（合田プロ）
合田プロ 総合力重視派はタイトリスト、飛距離重視派はスリクソン、アイアンとアプローチでスコアを組み立てるならブリヂストン。そんな選び方もありだと思います。
合田プロのツアーボール試打、「テーラーメイド・本間ゴルフ・ミズノ編」も随時配信します
