数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と、試打のスペシャリスト・堀越良和プロが、最新クラブを打って、測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回は大ヒットした「G400」シリーズの後継モデル、ピンゴルフの「G410 PLUS ドライバー」です。

飛び姿が美しい

前作よりも、ややシャローなフェース形状になりましたが、クラウンのデザインなど、G400シリーズのユーザーも違和感なく構えられるでしょう。(堀越)

画像: 後方が長く低いシャローヘッド。爽快感のある打音と心地よい打感も特徴

後方が長く低いシャローヘッド。爽快感のある打音と心地よい打感も特徴

画像: ヘッド後方のウェートで弾道調整が可能

ヘッド後方のウェートで弾道調整が可能

打ってみると、前作よりも球のつかまりがやや抑えられ、ドローが持ち球の私でも、左を怖がらずに振り切っていけました。心地良い打音と打感で初速も速く、飛び様がとても美しい。球の高さは高弾道寄りの中弾道といった感じです。(堀越)

画像: 芯が高めで適度なスピンが入る

芯が高めで適度なスピンが入る

慣性モーメントが大きく、基本的にはミスに強いオートマチックタイプですが、高低の打ち分けがしやすいのが特徴。弾道調整機能は、球筋が劇的に変化するほどではありませんが、フェードやドローを限りなくストレートに近づけてくれます。

試打シャフトは重量50g台のSフレックスでしたが、思ったよりもしっかり感があるので、HS40m/sの人はSR、Rフレックスを試した方がいいかもしれません。

画像: いい意味で主張しないシャフト。しっかり感が強い

いい意味で主張しないシャフト。しっかり感が強い

前作のG400シリーズに比べると、ややアスリート寄りになっている印象なので、左へのミスが怖いフッカーや、パワーヒッター向きです。(堀越)

投影面積が大きく安心感がある

クラブ重さは実測で標準的ですが、クラブ長さがやや長いので、クラブ慣性モーメントが大きくなっています。(松尾)

ヘッド形状はピンらしくやや三角形型に見え、投影面積が大きく、大きなヘッド慣性モーメントを狙っていることがわかります、従来よりも少しシャローフェースになっています。

ロフト角9度で、「ALTA J CB RED」のSシャフト仕様を試打しましたが、このシャフトならHS40m/s以上のゴルファーから扱えそうです。ヘッドは芯位置が高めの設定なのでスピンが入りやすいですね。

画像: 前作に比べややシャロー

前作に比べややシャロー

左を怖れずしっかり振って飛ばしたい人

ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントが極めて大きくヘッドの返りがゆっくりで、かつスウィートスポット位置もややトウ寄りなので、強いフックが出にくくなっており、フェード系弾道をイメージしやすいです。(松尾)

画像: 左を怖れずしっかり振って飛ばしたい人

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 3.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 3.5 ※5点満点

ヘッド体積/455cc
ロフト角/9度、10.5度、12度
ライ角/59.5度
長さ/45.75㌅(ALTA J CB RED)
シャフト/ALTA J CB RED(X、S、SR、R)、
     PING TOUR 173-65、
     PING TOUR 173-75(X、S、R)、
     ALTA DISTANZA(フレックスなし)、
     ジ・アッタス(5S、6S)スピーダー エボリューションⅤ(569S、661S)、
     TENSEI CK Pro Orange(60S、70S)
総重量/約293g(ALTA J CB RED、R)
価格(税込)/7万7760円
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊GD2019年3月19日号より

画像: 【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 3.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 3.5 ※5点満点

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