アイアンとAWの間に、もう1本「48~50度」ウェッジ
アイアンセットがストロングロフトになった結果、女子プロが使うツアー系のアイアンでもPWのロフトが42~45度になっている。例えば、52度のAWでは、PWとの間が大きく開いてしまう。
それを埋めるべく登場し、今のツアーでは「48度・49度・50度」といったウェッジがすでにスタンダードになっている。飛距離のギャップを埋める「ギャップウェッジ(GW)」などと呼ばれている。
48・52・58度の主なプロ
![画像: アイアンとAWの間に、もう1本「48~50度」ウェッジ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/29f5f64c0ba265b5f63a97ecb744a5edfc5a2b83_xlarge.jpg)
「フルショットの距離を考えるとこのロフトになりました」という小祝プロのように、アイアンとウェッジの飛距離の階段を均等に設定することで、スコアメークがやさしくなる。
また、柏原プロは56度のウェッジを2度寝かせて58度にするなど、クラブ自体に工夫を凝らしているプロもいる。
48・49・50度を基点にした3本バリエーション
![画像: 48・49・50度を基点にした3本バリエーション](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/30/1eb549f003f01d404870f655b142044284ed5379_xlarge.jpg)
ウェッジ3本体制が主流といっても、アプローチのバリエーションを増やすためではない。むしろアプローチは58度で行うという意見がほとんど。アイアンからSWまでの飛距離の階段を意識した結果のもの。
自分が使うアイアンセットのPWは、ロフトが何度なのか。それを調べてからウェッジ選びを考えるのもアリだろう。
![画像: 佐伯プロは50・54・58度、4度ピッチの代表例だ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/31/7f5fea7bac2721dabb83a3ed5c67d33c99bce29b_xlarge.jpg)
佐伯プロは50・54・58度、4度ピッチの代表例だ
100ヤード以内を自分のゴルフの生命線としているプロも多く、技術とクラブをシンクロさせる流れが3本ウェッジに象徴されているようだ。
「60度」を入れる比嘉と成田。飛ばし屋のショットメーカーという共通点
![画像: 「60度」を入れる比嘉と成田。飛ばし屋のショットメーカーという共通点](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/30/b12abf31f3251fd80b8f55a4f1809ea51a98ab7f_xlarge.jpg)
「スピンコントロールがしやすい」という成田プロは60度でグリーン周りに対応。とはいえ、まだ女子プロで60度を使う選手は少数だが、飛距離が出るゴルファーには「60度」が必要になるのかもしれない。
![画像: 成田プロは50・56・60度の3本。60度はアプローチ、50度はアイアンとのつなぎの役目](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/31/3cc783d21675e3dd5ee38fcaa42fe59ad5637cea_xlarge.jpg)
成田プロは50・56・60度の3本。60度はアプローチ、50度はアイアンとのつなぎの役目
ロフトピッチの組み合わせはそれぞれだが、ロフトを立てたり、寝かせたり、表示ロフトを自分なりに調整する女子プロも増えている。
女子プロは、「52・56度」や「52・58度」の2本体制から「48・52・58度」などの3本体制がスタンダードになっているのは間違いない。
男子プロよりも、アマチュアに飛距離が近い女子プロだけに、ウェッジのセッティングも参考にしてほしい。
週刊GD2019年4月9日号より
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