最近のピッチングウェッジのロフトは平均40~45度。それを考慮すると2本ではピッチングとの距離差が空きすぎてしまう。それを埋めるために、ロフト48度前後のウェッジが欲しくなるが、女子プロたちは、すでにこの組み合わせがスタンダードになっている。ツアー会場で調査した、参考になること間違いなしの女子プロ「ロフトピッチ図鑑」。

アイアンとAWの間に、もう1本「48~50度」ウェッジ

アイアンセットがストロングロフトになった結果、女子プロが使うツアー系のアイアンでもPWのロフトが42~45度になっている。例えば、52度のAWでは、PWとの間が大きく開いてしまう。

それを埋めるべく登場し、今のツアーでは「48度・49度・50度」といったウェッジがすでにスタンダードになっている。飛距離のギャップを埋める「ギャップウェッジ(GW)」などと呼ばれている。

48・52・58度の主なプロ

画像: アイアンとAWの間に、もう1本「48~50度」ウェッジ

「フルショットの距離を考えるとこのロフトになりました」という小祝プロのように、アイアンとウェッジの飛距離の階段を均等に設定することで、スコアメークがやさしくなる。

また、柏原プロは56度のウェッジを2度寝かせて58度にするなど、クラブ自体に工夫を凝らしているプロもいる。

48・49・50度を基点にした3本バリエーション

画像: 48・49・50度を基点にした3本バリエーション

ウェッジ3本体制が主流といっても、アプローチのバリエーションを増やすためではない。むしろアプローチは58度で行うという意見がほとんど。アイアンからSWまでの飛距離の階段を意識した結果のもの。

自分が使うアイアンセットのPWは、ロフトが何度なのか。それを調べてからウェッジ選びを考えるのもアリだろう。

画像: 佐伯プロは50・54・58度、4度ピッチの代表例だ

佐伯プロは50・54・58度、4度ピッチの代表例だ

100ヤード以内を自分のゴルフの生命線としているプロも多く、技術とクラブをシンクロさせる流れが3本ウェッジに象徴されているようだ。

「60度」を入れる比嘉と成田。飛ばし屋のショットメーカーという共通点

画像: 「60度」を入れる比嘉と成田。飛ばし屋のショットメーカーという共通点

「スピンコントロールがしやすい」という成田プロは60度でグリーン周りに対応。とはいえ、まだ女子プロで60度を使う選手は少数だが、飛距離が出るゴルファーには「60度」が必要になるのかもしれない。

画像: 成田プロは50・56・60度の3本。60度はアプローチ、50度はアイアンとのつなぎの役目

成田プロは50・56・60度の3本。60度はアプローチ、50度はアイアンとのつなぎの役目

ロフトピッチの組み合わせはそれぞれだが、ロフトを立てたり、寝かせたり、表示ロフトを自分なりに調整する女子プロも増えている。

女子プロは、「52・56度」や「52・58度」の2本体制から「48・52・58度」などの3本体制がスタンダードになっているのは間違いない。

男子プロよりも、アマチュアに飛距離が近い女子プロだけに、ウェッジのセッティングも参考にしてほしい。

週刊GD2019年4月9日号より

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