ティアップ高めにして300Y。テーラーメイド「M4」
「指の爪でフェースの芯をピンと弾いて音を聞くと、反発性能がわかるんです」と語るチェ・ホソン。クラブ選びの基準もユニークだ。
ホソン この「M4」は飛ぶし、曲がらない。少しティアップを高めにして、アッパーでとらえると300㍎は飛ぶ。最初、ロフト9.5度を使ったんだけど、やさしい10.5度に換えたら、これがバッチリ。安心感があって振り切れます。
ティペグの跡が下部にクッキリのフェース面
「M6」も指ピンでテスト中
抜けのいいソールで決めた「グローレF2」アイアン
アイアンは、テーラーメイドとピンの最新モデルを行ったり来たり。最近は「グローレF2」がエースになっているようだ。
ホソン どんなライでも気持ちよく振り抜けるソールが大事。飛距離性能も大事だけど、飛びすぎても思うようにコントロールができない。ピンのPWは150㍎も飛んだけど、ちょっとね(笑)。
グリップのバックラインを重心アングルに合わせる
クラブ調整のこだわりはグリップ。全番手、バックラインを重心アングルに合わせてズラすことで、打球のコントロールが利き、振り切っても曲がらなくなるという。
ホソン 昔、調子が良かった時にやっていて、最近思い出したんだ。この調整に戻して、また調子が上がったよ。
トーナメントごとに何度も挿し替えるため、日本ツアーでのグリップ消費量はナンバーワンらしい。
距離が出てコントロールもできる「エピックフラッシュ」3W・5W
日本未発売の最新モデル。ホーゼルには調整機能も搭載している。
ホソン 3番はよく上がるし、5番はピンを狙える感覚がある。また、フェース中央に円のデザインがあることで、構えやすさがとてもある。
「APEXハイブリッド」20・23度
ユーティリティもキャロウェイを選択。高初速を生む「ジェイルブレイクテクノロジー」を搭載している「APEX」。シャープな小ぶりヘッドが特徴。
「ボーケイデザインツアープロト」の2本は、ロフト7度違い、長さも違う
ウェッジのロフトは51度と58度。実に7度の開きがあるうえに、クラブレングスも0.5㌅違うというのは、プロでも珍しい。
ホソン 51度は100㍎以下で70㍎くらいまでをカバー。58度はそれ以下の距離とグリーン周りがメイン。バンカーでも使いやすいソール形状だし、大体アプローチはこれ1本でこなします。
アイアンの長さのピッチも、通常は0.5㌅刻みだが、虎さんのは8分の5㌅。3㍉ほどピッチが広い感じで、より番手間の差がつきやすくなっている。
パターは「オーワークス ジェイルバードミニ」の特製ホワイトホットフェース仕上げ
特注でサイトラインを追加したもらい、狙えるイメージがアップ。市販モデルのインサートは「マイクロヒンジ」だが、打感も打音も好みのタイプに変更。
「自分の感覚に見合ったモノだけを使います」
月刊GD2019年5月号より
珠玉のゴルフ旅へ行こう!↓