まもなく終わる平成時代。この30年、実にさまざまな「強くて美しい」ゴルファーが、グリーンに華を添えた。「平成」を彩った、懐かしの美女プロを秘蔵写真で振り返る。

アイドルゴルファーの誕生で試合数増加

平成と令和をまたぐ今年の国内女子ツアーの試合数は全39試合と、ほぼフルスケジュール。過去最多だった平成元年から平成4年に並んだ。当時は岡本綾子が日米を股にかけ、小林浩美も米ツアーに挑戦。脂ののった涂阿玉、森口祐子ら実力者がツアーで競っていた時代。

そこに若さと実力を兼ね備えたプロが現れた。それが中嶋常幸の妹、中島エリカ。ただでさえ注目を集めた中島だが、トレードマークのミニスカートでお茶の間の人気を博すと、それに続くように若手美女プロが続々と誕生。

平成4年には、フジテレビと大手プロダクション・ホリプロが共催した女子プロ育成プロジェクト『スーパーレディ』第1期生の募集が始まるなど、容姿と実力を兼ね備えたプロが増えていった。

昭和から平成へ、新時代の幕開け

アイドルゴルファーの先駆け「中島エリカ(恵利華)」
すでにスーパースターだった中嶋常幸の妹として脚光を浴び、アマチュア時代からその愛らしいルックスと確かな実力で人気。当時としては珍しくミニスカ姿で観客を魅了した。

画像: 1965年2月4日生まれ、群馬県桐生市出身。1985プロテスト合格、1989フジサンケイレディスなどツアー通算4勝

1965年2月4日生まれ、群馬県桐生市出身。1985プロテスト合格、1989フジサンケイレディスなどツアー通算4勝

平成元年、10代で初優勝「平瀬真由美」
長い研修生生活を経てプロになることが当たり前だった時代に高校卒業後すぐプロテスト合格。いまの女子プロの先駆者的存在。あどけなさが残る笑顔で誰からも可愛がられた。

画像: 1969年10月30日生まれ熊本県熊本市出身。1988プロテスト合格、1993・1994賞金女王、ツアー通算18勝

1969年10月30日生まれ熊本県熊本市出身。1988プロテスト合格、1993・1994賞金女王、ツアー通算18勝

平成最初のプロテスト合格組

八重歯がトレードマーク「松澤知加子」
中村寅吉の最後の弟子で、ジュニア時代から鍛えられた実力に加え、愛らしいルックスで注目の的に。プロアマにはほぼ毎週呼ばれ、その資金で渡米・転戦したという逸話も。

画像: 1968年1月26日生まれ、神奈川県平塚市出身。1989プロテスト合格、1994五洋建設レディース優勝

1968年1月26日生まれ、神奈川県平塚市出身。1989プロテスト合格、1994五洋建設レディース優勝

元祖“あいちゃん”「橋本愛子」
1986年の日本女子アマ優勝、ナショナルチーム入りなど頭角をあらわし、89年にプロ入り。プロ初戦になるミズノオープンで、週刊GD誌では異例の橋本愛子用カメラマンを派遣した。

画像: 1967年8月11日生まれ。徳島県出身。1989プロテスト合格、1996リゾートトラストレディスツアー通算4勝

1967年8月11日生まれ。徳島県出身。1989プロテスト合格、1996リゾートトラストレディスツアー通算4勝

ビジュアル系プロ「スーパーレディ」

スーパーレディの第1期生「浅野彰子」
高校時代、アメリカへ留学。留学中の1993年、94年に全米女子オープンに出場した実力者。帰国後に第1期「スーパーレディ」に応募し、見事合格。翌年、同期の中で最初にプロテストに合格した。

画像: 1975年2月18日生まれ、岐阜県本巣郡出身。1994プロテスト合格。

1975年2月18日生まれ、岐阜県本巣郡出身。1994プロテスト合格。

夫は高橋竜彦プロ「牛渡葉月」
浅野と同じく「スーパーレディ」の1期生で、同期と一緒に米LPGA通算88勝のキャシー・ウィットワースに師事。「ムーニー」の愛称でテレビや雑誌のレギュラーをもっていたアイドルプロだった

画像: 1973年7月28日生まれ、福島県南相馬市出身。1997プロテスト合格

1973年7月28日生まれ、福島県南相馬市出身。1997プロテスト合格

ツヨカワ女子プロが台頭

1990年代後半には、久保樹乃や大塚有理子ら、強くて可愛い、いわゆる〝ツヨカワ〞と呼ばれる女子プロが増えてくる。現在でも彼女たちの美しさは衰えず、レッスンやツアー会場で人気を集め続けている。

“かわいい系”の先駆け的存在「大塚有理子」
ゴルフを始めたのは高校1年とやや遅いが、専修大学ゴルフ部で主将を務める。そのあと東京GCに初の女性研修生として入社。オシャレ好きでアクセサリーと時計集めが趣味という魅せるプロ。

画像: 1975年4月9日生まれ、北海道札幌市出身。1998プロテスト合格、2004伊藤園レディス優勝。

1975年4月9日生まれ、北海道札幌市出身。1998プロテスト合格、2004伊藤園レディス優勝。

ツヨカワといえばこの人「久保樹乃」
1996年ミヤギテレビ杯、02年ヴァーナルレディースとツアー通算2勝。168センチと長身で、幼さの残る顔とのギャップが魅力的で、「ツヨカワ」という言葉を定着させた

画像: 1973年8月1日生まれ、鹿児島県大島郡出身。1994プロテスト合格、2002ヴァーナルレディースなどツアー通算2勝。

1973年8月1日生まれ、鹿児島県大島郡出身。1994プロテスト合格、2002ヴァーナルレディースなどツアー通算2勝。

暑いと調子があがる夏女「坂上晴美」
テレビのゴルフ番組にもたびたび呼ばれるほど、美人プロとして人気が高かった。大西崇之さん(当時中日ドラゴンズの外野手)とは共演がきっかけでゴールイン。

画像: 1974年1月31日生まれ、愛知県名古屋市出身。1996プロテスト合格、1998五洋建設レディース優勝

1974年1月31日生まれ、愛知県名古屋市出身。1996プロテスト合格、1998五洋建設レディース優勝

キャディの夫と二人三脚「小俣奈三香」
プロテスト一発合格のあと、2年目の2000年に米ツアーの予選会を受け、01年に米国LPGAメンバーに。09年に結婚した夫のライオネル・マーティチャック氏がキャディを務める。

画像: 1976年11月11日生まれ、東京都杉並区出身。1999プロテスト合格、ステップアップツアー2勝

1976年11月11日生まれ、東京都杉並区出身。1999プロテスト合格、ステップアップツアー2勝

モデル系プロ「小池リサ」
プロ入り当初から身長165センチのスレンダーな体型と、清楚な顔立ちで美人ゴルファーとしてゴルフ誌だけでなく、一般週刊誌でも取り上げられるなどゴルフ以外でも注目された。

画像: ツヨカワ女子プロが台頭

21世紀プロの誕生

21世紀に入ると、古閑美保や辻村明須香といったビジュアル系女子プロが誕生する。現役時代からテレビのゴルフ番組に多数出演するほどの人気があった古閑は2008年に賞金女王を獲るほど、実力を兼ね備えていた。

ビジュアル系プロ「古閑美保」
歴代賞金女王のなかでもトップクラスに入る容姿で、2011年のツアー電撃引退後はテレビやイベントに引っ張りだこに。17年に年下の小平智プロと結婚。

画像: 1982年7月30日生まれ、熊本県熊本市出身。2001プロテスト合格、2008賞金女王、ツアー通算12勝

1982年7月30日生まれ、熊本県熊本市出身。2001プロテスト合格、2008賞金女王、ツアー通算12勝

ニックネームは“みっちゃん”「三井美智子」
プロ入り後まもなくの試合で、「デビューのときの酒井法子に似ている」と話題に。2003年、04年とシード権を獲得したが、その後、一時低迷。06年のステップアップツアーで優勝し、見事復活を果たした。

画像: 1975年11月9日生まれ、長野県東御市出身。2001プロテスト合格、ステップ・アップ1勝

1975年11月9日生まれ、長野県東御市出身。2001プロテスト合格、ステップ・アップ1勝

ゴルフ界のファッショニスタ「辻村明須香」
上田桃子らを指導するプロコーチの兄・辻村明志は、当時「明須香の兄」と呼ばれたほど。「あすみん」の愛称で親しまれ「ヘソピアス」を彼女で知った人も多いのでは?

画像: 1982年11月28日生まれ、福岡県田川市出身。2003プロテスト合格

1982年11月28日生まれ、福岡県田川市出身。2003プロテスト合格

第一回女子ゴルフW杯優勝「北田瑠衣」
2005年の第1回女子ワールドカップで宮里藍と組み、見事優勝。「かわいい」や「美人」と称されるプロは数多いが、北田には「色気を感じる」というファンが多かった。

画像: 1981年12月25日生まれ、福岡県福岡市出身。2002プロテスト合格、2010Tポイントレディスなどツアー通算6勝

1981年12月25日生まれ、福岡県福岡市出身。2002プロテスト合格、2010Tポイントレディスなどツアー通算6勝

同期からのあだ名はビューティ「日下部智子」
アマチュアにゴルフのレッスンだけでなく、ファッションのアドバイスもしていた。2012年に結婚し、14年にツアー引退を表明。いまでは二児の母。

画像: 1980年8月5日生まれ、埼玉県所沢市出身。2004プロテスト合格

1980年8月5日生まれ、埼玉県所沢市出身。2004プロテスト合格

古閑に続いて、宮里藍、横峯さくらが登場すると、女子プロブームはピークを迎える。そして、現在の「黄金世代」と呼ばれる原英莉花、小祝さくら、三浦桃香などへと美女プロの系譜は続いていく。

令和ではどんな美人女子プロが生まれるか。

週刊GD2019年4月30日号より

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