連続写真をタテに並べるだけで見えるというスウィングの肝。前回は、正面からの連続写真で世界のトッププロのスウィングを解説しましたが(特集③)、今回は後方からスウィングを分析。参考になるポイントがぎっしりです。
画像: 【解説/黒宮幹仁コーチ】 自身もジュニア日本代表として活躍。海外トップコーチから学んだプロコーチ

【解説/黒宮幹仁コーチ】
自身もジュニア日本代表として活躍。海外トップコーチから学んだプロコーチ

お尻と頭のキワに2本の線を引いてみよう

黒宮 後方の連続写真をタテに並べると、飛ばせる体の動きがよく分かります。プロのアドレスのお尻に合わせて線を引くと、ダウンスウィングからフォローにかけて、線よりお尻がはみ出ています。お尻が後ろに下がることで、上体はバランスを取り前に動こうとし、前傾角はキープされ、頭の位置もキープされるのです。結果、フトコロが広くなるので腕がスムーズに下り、爆発的な加速が生まれるのです。

すべてのポジションがお手本。ダスティン・ジョンソン

画像: 前傾が深く手は肩の真下で、力の抜けたアドレス

前傾が深く手は肩の真下で、力の抜けたアドレス

画像: 頭が起き上がらないように、右のお尻を下げている

頭が起き上がらないように、右のお尻を下げている

画像: 左のお尻が線からはみ出て、前傾が深まる

左のお尻が線からはみ出て、前傾が深まる

マスターズを制し完全復活。タイガー・ウッズ

画像: 首からお尻の先まで一直線。バランスのいい構え

首からお尻の先まで一直線。バランスのいい構え

画像: 下半身の回転に無理がない。右のお尻が線からはみ出す。これがいい回転の証

下半身の回転に無理がない。右のお尻が線からはみ出す。これがいい回転の証

画像: ジョンソン同様に左のお尻が線からはみ出る。上体が起きるとお尻は線から離れしまう

ジョンソン同様に左のお尻が線からはみ出る。上体が起きるとお尻は線から離れしまう

側屈でスウィングをコントロール。ブルックス・ケプカ

画像: 骨盤の前傾と背中の角度が揃ったきれいなアドレス

骨盤の前傾と背中の角度が揃ったきれいなアドレス

画像: 左側屈(左わき腹を縮める動き)を強く使っているので、右お尻の動きは少ない

左側屈(左わき腹を縮める動き)を強く使っているので、右お尻の動きは少ない

画像: 右側屈が使われ(右わき腹を縮める動き)、クラブが直線的に下りる

右側屈が使われ(右わき腹を縮める動き)、クラブが直線的に下りる

米ツアー6勝目に期待がかかる。松山英樹

画像: しっかり骨盤が前傾し、上体を無理なく前傾させている

しっかり骨盤が前傾し、上体を無理なく前傾させている

画像: 左腕を伸ばすことでスウィングにハリを作っている

左腕を伸ばすことでスウィングにハリを作っている

画像: 骨盤前傾がキープできると、手は軌道から外れない

骨盤前傾がキープできると、手は軌道から外れない

お尻が線から「はみ出る」ように打つためのポイント

Point.1 右のお尻にハリを作る

画像: 「右のお尻を右かかと側に下げます」(黒宮)

「右のお尻を右かかと側に下げます」(黒宮)

テークバックで、右お尻を右足の上でスライドさせ、かかと側に突き出すように動かしましょう。右お尻にハリを作ることが大切です。

Point.2 お尻は後ろ、上体は前で引っ張り合う

画像: 「右わき腹を縮めるように動かすと、お尻と上体が引っ張り合って前傾をキープできる。腰が前にでると反動で頭が上がり、クラブヘッドは垂れてしまいます」(黒宮)

「右わき腹を縮めるように動かすと、お尻と上体が引っ張り合って前傾をキープできる。腰が前にでると反動で頭が上がり、クラブヘッドは垂れてしまいます」(黒宮)

ダウンスウィングからは、お尻と頭を前後で引っ張り合うように、上体を前に倒し、お尻を後ろに突き出す感覚で振ってみましょう。

Point.3 切り返しでは両方のお尻に"ハリ"

画像: お尻が線から「はみ出る」ように打つためのポイント

ダウンスウィングでお尻をスムーズに動かすには、右お尻も下げたまま左お尻もかかと側に下げること。両お尻にハリを感じればOKです。

月刊GD2019年5月号より

特集①~もぜひご覧ください↓

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