今、PGAツアーのグリーン上では長尺、中尺でもない左腕に長めのグリップをあてがう新しいパッティングスタイルが流行中だ。どんな効果があるのか突撃取材を敢行した。
ジム・フューリックが初めてアームロック式パターを手にした瞬間に遭遇
ジム・フューリック
米ツアー17勝。2003全米オープン優勝。曲がらないステディなプレースタイルの息の長いトッププレーヤー。2018年ライダーカップのキャプテンも務めた
そもそも、今流行りのアームロック式パットとはどういうものなのか。それは中尺の長さのパターを左腕にあてがいロックし、余計な動きをさせずにストロークすること。B・デシャンボーが勝ちまくり注目の的になったスタイル。
ジム・フューリックに話を聞いたところ、「右手が動いてしまうことでヘッドがブレるミスが多かったんだ。でも、アームロックにしたら左肩を支点に左腕一本で振り子のように打てる。ヘッド軌道が安定したよ」と絶賛。
メジャーチャンプもアームロックを採用中!
アダム・スコット
13年マスターズ覇者のアダム・スコットもアームロックを採用したひとり。「腕が常に先行しているので、フェースをボールに真っすぐ当てやすく出球が安定するよ」とアダム。長尺パターからの移行もスムーズだった様子。
スチュワート・シンク
09年全英オープン優勝のシンクは、ノーマルグリップでアームロック式パターを使用。少し右手の感覚を使いたいのだろう。
ウェブ・シンプソン
12年全米オープン優勝のシンプソンはクロウグリップ。右手の感覚を殺して左手1本の感覚で打ちたい派。
ツアーレップも猛プッシュ! 今ツアーで話題はこの4本
- アームロックダブルワイド(オデッセイ)
- ダイレクトフォース2.1(L.A.B.ゴルフ)
- SS38アームロック(ベティナルディ)
- ダイレクトフォース2.1(L.A.B.ゴルフ)
月刊GD2019年6月号より
アームロック式パターをもっとくわしく↓