東北福祉大学の先輩後輩で、同時期にナショナルチームでも活躍。比嘉と佐藤大平はつねに切磋琢磨し合う存在。そんな2人に、アイアンの技術としては少し難易度が高い“ライン出し”について語ってもらった。
画像: 佐藤大平 さとうたいへい。1993年生まれ、兵庫県出身。15年にプロ転向し、18年AbemaTVツアー賞金王となり、今季からツアー参戦。クリヤマ所属

佐藤大平 さとうたいへい。1993年生まれ、兵庫県出身。15年にプロ転向し、18年AbemaTVツアー賞金王となり、今季からツアー参戦。クリヤマ所属

画像: 比嘉一貴 ひがかずき。1995年生まれ、沖縄県出身。16年の日本オープンでローアマ獲得。17年プロ入り後、18年シード獲得。初優勝が待たれる新星

比嘉一貴 ひがかずき。1995年生まれ、沖縄県出身。16年の日本オープンでローアマ獲得。17年プロ入り後、18年シード獲得。初優勝が待たれる新星

打ち方が違う2人のライン出し

比嘉 先輩のアイアンショット、相変わらずキレがいいですね。

佐藤 アイアンは飛ばす必要がないから、正確性が大事。だから、ボクはどんな状況でもフルスウィングをしないんだよ。いわゆる〝ライン出し〞が、ボクのアイアンショットの代名詞なんだ。

比嘉 先輩、どうやって打っているんですか?

佐藤 アイアンショット全般の話だけど、振り幅を抑えて打っているね。

画像: 打ち方が違う2人のライン出し

比嘉 ボクは振り幅のコントロールは基本的にやりません。フェースターンを行わないタイプで方向性に自信を持っているので、いつもフルスウィングですね(笑)

佐藤 振り幅を抑える打ち方で一番怖いのはゆるみが生じること。スウィングの力感はウッドを振るときと変わらないように保つことが大切だよね。

比嘉 同感です。ボクがしっかり振り抜くのは、スウィングがゆるまないようにするためでもあるんです。

佐藤 ゆるまないためには、リズムとタイミングを番手で変えないようにすることも大切。そうすればクラブヘッドが強く入ったり、薄く入ったりするミスを防ぐことができます。

2人に共通するのは、スウィングの形を気にすることよりも、「リズム」と「タイミング」と「いつもの力感」の3拍子が大切だということ。それが「ゆるむミス」を無くすコツということだ。

佐藤プロのライン出しショット

ゆるまないで振り抜くから、ラフからでもラインが出る!!

「どんな状況からでもフルスウィングせずにライン出し」という佐藤だが、深いラフからも見事なライン出しを披露。ゆるみのないコンパクトな振りのため、ラフだろうとラインが出る。

画像: ゆるまないで振り抜くから、ラフからでもラインが出る!!

週刊GD2019年6月11日号より

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