下半身リードと言われて、体重移動や腰の動きを意識しているけれど、上手くできずに悩んでいる人、けっこう多いのでは…。最新のメソッドでは、腰の裏側、「お尻」を意識して動くのが効果的だと分かってきた。あなたの悩みを解決する「お尻着目」レッスンの第一回。
手を無力化するのがお尻
いち早くお尻に注目し、昨年2勝した秋吉翔太プロは「以前はひざで耐えたり、腰を回していたんです。もっとスムーズに体を回したいと米ツアー選手を見ながらお尻を使ってみたんです。そしたら、前傾も起きず、回転力が増えたんです。そして地面反力も使えるようになり、飛距離も方向性も格段にアップしました」と話す。
手の力が抜けるからヘッドが走る
PGAプレーヤーはお尻の動きのお手本
世界ランク8位の小さな飛ばし屋ザンダー・シャウフェレ。トップで右お尻を突き出して、インパクト前にお尻が飛球線後方を向くほど動く。それに連動しヘッドが大きく走っているのも見て取れる。
お尻を使えると、スウィングのすべてが上手くいく
【地面反力が使える】
体重移動することなく軸回転できるようになり、両足を伸ばすように地面を蹴れ、パワーが生まれる。
【前傾がキープできる】
お尻が前にでないと前傾角度は自然に保たれる。体が起きずに手の通り道が生まれて手が低い位置を通り出す。
【回転力が上がる】
お尻を使うことで下半身が止まることなく動くようになる。上体も連動し左に素早く回せるようになる。
「手の力が抜ける魔法の動きです」(秋吉)
下半身の動きが鋭くなり、それにつられて上半身が動くようになるので、手の力は抜ける。「このお尻の動きがスウィングを良くします」
月刊GD2019年7月号より