ベテランになってもレギュラーツアーで戦っている藤田寛之プロ。飛距離と方向性の司る腰の切れが特徴だ。その大元となる「お尻」の重要性を説いてくれた。
しゃがむと動作のコツが「四股」を踏むとわかる
藤田 スウィングのエンジンがどこなのかと考えると、太ももや背筋もそうなんですが、やっぱり、一番強いのがお尻なんです。
お尻の筋肉アップといえば、「スクワット」だが、相撲の「四股」も効果が高いという。
藤田 「四股」がいいのは、トレーニングにも、ウォーミングアップにも使えるところ。尻の筋力アップのほかに、股関節の柔軟性アップとか、腸腰筋の刺激とか、「一石二鳥」どころか三鳥、四鳥の効果があるんです。
四股を踏んで腰を落とした形は、切り返しで少し「しゃがむ」動きのイメージに近い。しゃがむことで、尻を前に出さずに回転でき、尻のパワーでクラブを加速することができるのだ。
四股踏みでお尻の意識を身につけよう
「四股」は上体を前傾させて行うので、足を上げるとお尻に強い負荷がかかる。スウィング中にどの部分を意識すればいいかがわかる。
四股のイメージをスウィングに落とし込む
切り返しの際、「四股」のイメージで少し沈み込むと、お尻が使えて腰を回転しやすくなる。
藤田 PGAツアーでも、昔のように左腰を突き出さずに、その場でターンする選手が増えましたね。
実際、ヒップターンってどうやるの?
【レッスン①】 お尻を入れ替えるようにスウィングする
藤田 トップで右のお尻がある位置に、左の尻を入れ替えるイメージで、切り返し以降は左お尻をずっと意識してじわじわ動かし、最後に一気に回します。
【レッスン②】 腰は水平回転お尻でリード
藤田 お尻は上半身の「土台」。土台を回せば上も回る。お尻は立体的に動きますが、腰自体は水平に回るイメージ。フォローで左腰を少し引く感じでもいいと思います。
月刊GD2019年7月号より