
(左)松田鈴英プロ、(右)葭葉ルミプロ
松田鈴英のスウィングデータ「トップでのねん転が圧倒的」
トップで胸の回転130度、腰の回転62度。その68度!
腰のラインと胸のラインの差(いわゆるXファクター)が一番大きかったのが松田選手。70度近い差が出ている。一方でインパクトではその差が15度まで戻る。






※上記のデータは2019PRGRレディスでのもの
葭葉ルミのスウィングデータ「右半身の側屈が-46度。右サイドの粘りが強い」
葭葉選手は、キャリーで250ヤードを飛ばせるビッグヒッター。インパクトでの側屈が-46度と右サイドで粘ることで、ヘッドを走らせている。それがヘッド速度44.8㎧という驚異のヘッドスピードに表れる。






※上記データは2019PRGRレディスでのもの
葭葉は-46度、松田は-42度。上半身右サイドの屈曲が飛距離を生む

右サイドの側屈(サイドベンド)について松田選手に聞いてみた
GD 体に角度をつけて飛ばしているのがデータから分かった。では実際にどう体を動かしているのか? 華奢な体で250ヤード超えドライブを連発する松田に聞いた。
松田 側屈ですか? 実はそこまで意識してないんですよ。側屈を作ろうとすると、右肩が下がったりして過剰になってしまうので、ほかの部分を意識して結果的に“側屈が作られている状態”にしています。
松田 そのためには、トップでねん転差を作るのは大事で、私の場合、左ひざが流れないように注意しています。あとは「頭の左」にクラブを振り抜くイメージを持っています。その結果、ほどよい「側屈ができている」状態になるのです。
【ポイント①】左上にクラブを振るイメージで打ちます
松田 意図的に側屈を作ろうとしてはダメ。頭の左上へ振り抜くことで自然と側屈ができるようになります。

フォローで右肩が下がりすぎないよう、目線を低く保ったまま、フィニッシュまで振り抜くことが大事
【ポイント②】右わきを縮めて体が伸びないように
松田 あまり側屈は意識せずに、速く回転する意識が大事。腰が浮かないように、右肩が下がらないよう注意したですね。

右わき腹がインパクト前に伸び上がらないように注意している
PHOTO/Hiroaki Arihara
月刊GD2019年8月号より