数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と、試打のスペシャリスト・堀越良和プロが、最新クラブを打って、測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はロイヤルコレクションの「SFD X8 ドライバー」です。

余計な動きをしないバランスのいいドライバー

ヘッドのシェイプが美しく、フェースもストレートなので、見た目は上級者好みのシャープな印象で構えやすいですね。(堀越)

画像: ややフックフェースだがつかまりすぎず弾道が安定。後方ウェートで重心深度を深めミスヒットに強い

ややフックフェースだがつかまりすぎず弾道が安定。後方ウェートで重心深度を深めミスヒットに強い

実際に打ってみると、見た目の印象とは違い、球がよく上がってくれるし、大きい重心角の効果でつかまりもいい。打音は軽やかさのある高音で、打感はやや硬めですが、弾き感があって初速が出ます。

フェースの上下左右に芯を外して打っても直進性が高く、スウィートエリアの広さを感じます。どこに当たっても、飛距離がほとんど変わりません。球筋や弾道を操るというより、高弾道のストレートなビッグボールで、安定して飛ばすオートマチックタイプのドライバーです。

画像: 重心位置が高くスピン量が安定しやすい

重心位置が高くスピン量が安定しやすい

装着されているオリジナルの「フジクラスピーダー」シャフトは、手元側がしっかりした先調子で適度な加速感があります。タイミングが取りやすいので、どんなスウィングタイプにもマッチするでしょう。

画像: 少し軟らかめのシャフトでHS42 m/sくらいの人に合う

少し軟らかめのシャフトでHS42 m/sくらいの人に合う

いい意味で際立った特徴がなく、全体的なバランスに優れているので扱いやすく、コースで結果が出ます。1本を長く使い込むタイプで、ドライバーをラクに打ちたい人にピッタリです。(堀越)

芯の位置が高く、安定したスピンで飛ぶ

測値でクラブ重さは標準的ですが、クラブが長いので、クラブ慣性モーメントがやや大きくなっています。ヘッドはオーソドックスな形状ですがクラウン部が盛り上がり、また大きな投影面積で打ちやすい安心感があります。(松尾)

従来のロイコレのイメージと違い、フックフェースと非常に長い重心距離、非常に高いスウィートスポット位置が大きな特徴。9.5度のスピーダー LT-5+(S シャフト)を試打しましたが、シャフトは軟らかめの設定で、ヘッドスピードが42m/sくらいのゴルファーが合いそうです。

画像: クラウン部が少し盛り上がっているのが特徴

クラウン部が少し盛り上がっているのが特徴

安定した弾道でフェアウェイをキープしたい人に

ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントが大きくヘッドの返りが遅くなっているので、球がつかまり過ぎることがなく、高めの安定したフェード系弾道が打ちやすく、また高いインパクト音も印象的です。(松尾)

画像: 安定した弾道でフェアウェイをキープしたい人に

総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 3※5点満点

ヘッド体積/453cc
ロフト角/9.5度、10.5度 
ライ角/59.5度 
長さ/46㌅
シャフト/スピーダー RC LT-5+(S、SR、R)、
     スピーダー569 エボリューションV(S)
総重量/約303g(スピーダーRC LT-5+・S)
価格(税込)/7万200円(スピーダー RC LT-5+)
※メーカー公表値

画像: 総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 3※5点満点

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊GD2019年7月16日号より

他モデルのヘッドデータはこちらから↓

画像: golfdigest-play.jp
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