── 練習場ではナイスショットが出るのに、なぜコースではミスを連発してしまうのでしょう?
北野 それは、練習場とコースの違いに気づいていないからです。そもそも、多くのアマチュアの方が「練習場で球を打つこと=練習」と思っていると思います。でも私が思うのは、「球を打つ=球を打つ」です(笑)。
── なんか禅問答のようですが…。ただ単に球を打つだけでは練習にはなっていないと。
北野 練習場のマットの上から同じ番手で何十球と続けて打っていれば、ナイスショットが出ることもあるでしょう。でも、それで満足していては、コースでナイスショットを打つことはできません。本当の意味での練習とは、練習場とコースの違いをしっかり認識した上で、コースを想定しながら、いろいろと試してみることです
練習場とコースはここが違う!①
「マットと人工芝」
── 練習場とコースの違いについて、なにを意識して練習したらいいのでしょう?
北野 まずライが違います。練習場は人工芝のマット、コースは天然芝の上から打ちます。これについては、みなさんもご存じのようにマットのほうが、ミスが出にくい。さらに、練習場は平らですがコースには起伏があり、傾斜のあるところから打つことが多い。実はこれが練習場とコースの最大の違いでもあるわけです
練習場とコースはここが違う!②
「傾斜の有無」
── 環境がまったく違うということですね。ほかにはありますか?
北野 さらに練習場では同じ番手で何球も続けて打つ人が多いですが、コースではパターを除けば、同じ番手を続けて打つことはあまりありません。コースではつねに一発勝負ということです。こうした違いに気づかずに、ただ球を打っていては、練習場ではナイスショットできても、本番になると実力が発揮できない「ブルペンエース」にしかなれません。
練習場とコースはここが違う!③
「連続打ちと1発勝負」
上達のために必要なのは、まず練習場とコースの違いを理解することそ。そして違いを理解したうえで練習すること。効果的な練習方法については次回ご紹介します!
週刊GD2019年7月16日号より