【試打・解説】平野義裕さん
東京・スウィング碑文谷内の「クールクラブス」で日夜フィッティングに従事。クラブの性能を知り尽くすカリスマフィッター
名器「910」に似たヘッド形状
タイトリストの名ドライバー「910」を彷彿とさせ、そこにやさしさをプラスしたような形状。従来のタイトリストファンも、他の大型ヘッドを使っているユーザーも違和感なく構えられるフォルムだ。
【試打分析】やさしく打てて強い球。こんなクラブ初めてだ
【試打クラブスペック】
ロフト:9.5度
長さ:45.75インチ
総重量:275g
シャフト:ディアマナ50S
TS1を試打した平野氏が、試打の計測値が映し出された画面を見て驚きの声を上げる。
「ヘッドスピード47m/s、290ヤードってホント!?」
2発、3発……と280ヤード越えを連発。通常、平野氏のヘッドスピードは45m/s、飛距離270ヤードほどだという。
「この数字は最近お目にかかったことがありません。自分もヘッドスピードが遅いほうではありませんが、それにしっかりとついてきて、さらにヘッドスピードも距離も伸ばしてくれる。一方でウチの女性スタッフ(HS38m/s)が打ってもしっかり飛ばせました」(平野)
「ちょっと軽いからヘッドスピードが上がるのは分かります。でも普通は軽いと当たり負けたり、吹き上がったりするものですが、それが一切ない。それどころか最適スピンで飛ぶ」
クラブを計測するとちょっとどころではない275グラムという軽さ。平野氏は驚きを隠さない。
「強弾道にはある一定の重さが必要だと思っていました。ドライバーの常識が完全に覆されましたね。」
TS1のココがいい!
ココがいい!①間違いなくヘッド速度が上がる
ココがいい!②叩きに行っても吹き上がらない
ココがいい!③TSシリーズの中でも弾き感がいい
ココがいい!④打ち出しが高くつかまりも良い
シャフトは「Diamana」と「Speeder」の2タイプ
シャフトはどちらも軽量に仕上がっている。「振り遅れずしっかり戻るディアマナはヘッド速度45m/sまで、エアスピーダーはヘッド速度40前後の人が合いそうです」(平野)
月刊GD2019年8月号より