【指導】大西翔太コーチ
青木瀬令奈のコーチ兼キャディとして活躍。技術はもちろん、メンタルトレーニングも学び、あらゆる方向から指導を行う
打つ前の準備 バンカー越えはプレッシャーとの闘い。お水ゴックンで力み消える!
── バンカー越えのアプローチでよく「バンカーがないと思って打て」と言われるのですが…
大西 それは絶対に無理です(笑)。視界に入るものは消せるはずがありません。
── ではどうしたほうがいいでしょう?
大西 いつもと同じように打とうとしてもミスになるだけなので、まずは一呼吸置くことが大事。水を飲んだり、何かを食べたりするのは効果的です。
── たったそれだけですか?
大西 要するに、その状況を受け入れた上でいかに体をリラックスさせられるかがポイントです。僕が教える青木瀬令奈プロもジャンプして力を抜くなど、緊張をほぐす方法を打つ前にやっていますよ。
青木プロに聞いてみた!「どうやってリラックス?」
力みをとる①
お腹だけ力ませる
青木 いつもどおり打とうとしても体は硬くなっているため、まずはリラックスさせること。腹筋だけに力を入れることで他の部分の力が抜けやすくなります。お腹に手を当てると意識しやすいです。
力みをとる②
その場で3回ジャンプ
青木 緊張をほぐそうと意識するだけでは体の力みはとれません。打つ前に3回ジャンプすると筋肉がほぐれ、上半身の力みが消えます。重心が下がる効果もありますよ。
力みをとる③
とにかく笑う
青木 プレッシャーがかかったり、緊張する場面では笑っていることが大事。打つ前はもちろん、歩いている最中でも笑顔でいる。笑うことで筋肉の緊張がほぐれ、首元や肩回りがリラックスできます。
リラックスできるからバンカーが気にならない
ピンまで距離がある場合
ランが使える状況なら、大きな筋肉を使ってピッチ&ラン
打つ前に力みがとれるとスムーズに振れるようになり、ミスが減る。
大西 まずはカンタンにグリーンオンできる方法があります。ピンが遠いときなどランが使える際に有効です。
ピッチ&ランの基本をさっそく教えてもらおう!
Point.1
体の回転で打つ
大西 とにかく手打ちにならないことが重要。ボールに当てようとする意識が働くと手打ちになりやすいので、大きな筋肉を使う意識が必要です。
Point.2
使用クラブはPW
大西 基本的にロフトが立っているほうがボールにコンタクトしやすいので、ランが使えるときはSWよりPWを選択するのが賢明です。
短い距離でも体の回転で振るから、しっかりバンカーをクリアできる
次回はバンカー越えでピンが近い状況でのアドレスと打ち方を紹介します!
週刊GD2019年9月10日号より
特選レッスン集「こんどこの技!」↓
ゴルフダイジェストツアーセンターの人気旅行、短期上達ゴルフ合宿はこちら↓
一人予約できる気軽なゴルフ旅行です↓