数々のムーブメントを起こしてきた「スパイダー」の生みの親、ビル・プライスが自ら「理想に近いものができた」と語る新作「スパイダーX」を手に緊急来日。R・マキロイやD・ジョンソンも手にする「スパイダー」の誕生秘話と最新モデルについて語ってもらった。
画像: 【スパイダー】ミスヒットに強いパターはないか? その発想から11年。ツアーを席巻する「蜘蛛」を開発者ビル・プライスが激白

── 元々の開発コンセプトを教えてもらえますか?

ビル 11年前は8割がブレードのパターでした。ブレードで起きる方向性のミス、距離感のミス、それを解消したくて開発に着手したんです。完成形を見て最初プロは「ナニコレ?」という反応でした。でもその5週間後にJ・B・ホームズがスパイダーで優勝し、すぐに性能が証明されました。プロは2~6メートルのパットを打つ機会が多く、その距離で高いパフォーマンスを発揮できるパターを考えたんです。

── その性能、具体的には?

ビル 当時、プロのパットデータにミスヒットの例が多くあり「オフセンターヒットでも安定した転がりのパター」の開発に着手しやすかった。ブレードだとスウィートスポットを3、4ミリ外すと約7センチショートする。スパイダーXの場合はミスヒットでも結果は変わらないんです。

── ゴルファーにとってかなり理想的なパターですよね。

ビル もちろん悩みもありましたよ。パフォーマンスは実証されているのですが、実際に使うとなると「大きすぎる」とか「やっぱりブレードがいい」という人がやはり多い。ですからブレード系に近づけながら、性能を維持するというのが積年の課題でした。その点では「スパイダーX」は理想に近いものができたのではと、思っています。

Q1.ツアープロに流行っている理由は?

画像: Q1.ツアープロに流行っている理由は?

ソールにカーボンプレートを貼ったことで、真ん中部分を軽量化。慣性モーメントが大きくなり、重心深度も深くなりました。

Q2.ブレードタイプとの特徴の違いは?

画像: Q2.ブレードタイプとの特徴の違いは?

アライメントに対してスクェアに構えられるように設計されたトゥルーパス。芯にしっかりアドレスしやすくなっています。

Q3.安定性と操作性のバランスの兼ね合いは?

ブレードは背中に支えがない状態で、左右にブレやすい。マレットたはバックパックを背負って左右にブレないイメージ。

画像: Q3.安定性と操作性のバランスの兼ね合いは?

Q4.ネックはどういうものが、どういう人に合う?

画像: Q4.ネックはどういうものが、どういう人に合う?

左にミスする人は先端が落ちるようなショートスラントが、右にミスするならセンターシャフトがおすすめ。

Q5.スパイダーはどんな進化を遂げてきた?

画像: Q5.スパイダーはどんな進化を遂げてきた?

安定性はゴールに近い。操作性も考え小さくなった。理想に近いものができ、完成形に近いのでは。

スパイダーヒストリー
クモの衝撃から11年。テクノロジーが年々加わった

2008年

画像: ROSSA MONZA SPIRDER AGSI+ ブレード型全盛の時代に登場。その異形はツアー界に衝撃を与えた

ROSSA MONZA SPIRDER AGSI+
ブレード型全盛の時代に登場。その異形はツアー界に衝撃を与えた

2009年

画像: ROSSA MONZA SPIDER BALERO AGSI 今でも使用プロが多く、藤本麻子プロも最近まで使用

ROSSA MONZA SPIDER BALERO AGSI
今でも使用プロが多く、藤本麻子プロも最近まで使用

2011年

画像: SPIDER GHOST 白ヘッドと3本のラインがグリーンで映えた

SPIDER GHOST
白ヘッドと3本のラインがグリーンで映えた

2014年

画像: GHOST SPIDER Si 全体的に薄くなるよう設計されたツノ型

GHOST SPIDER Si
全体的に薄くなるよう設計されたツノ型

2016年

画像: OS SPIDER 慣性モーメントに特化したヘッド。B・ハーマンは今でも愛用中

OS SPIDER
慣性モーメントに特化したヘッド。B・ハーマンは今でも愛用中

2017年

画像: SPIDER TOUR RED & BLACK J・デイが長年愛用した赤蜘蛛

SPIDER TOUR RED & BLACK
J・デイが長年愛用した赤蜘蛛

2019年

画像: SPIDER X これまでより小ぶりになったが、ミスヒットの強さは健在。今やマレットの定番に

SPIDER X
これまでより小ぶりになったが、ミスヒットの強さは健在。今やマレットの定番に

米PGAでも、もはやスパイダーが定番に

ローリー・マキロイ

画像1: 米PGAでも、もはやスパイダーが定番に

今シーズンは「スパイダーX」をチョイス。ストロークゲインドパッティングは97位から29位に上昇。優勝3回、トップ10が12回と好成績。

ダスティン・ジョンソン

画像2: 米PGAでも、もはやスパイダーが定番に

クラシックなブレード型が本来は好みというダスティン。だが、実際に試合ではいつもスパイダーをチョイス。本人もその選択を「なんでだろう」と思っているとか。

月刊GD2019年10月号より

ゴルフへ行こう。一人予約が可能なゴルフ旅行はいかが↓

画像1: golfdigest-play.jp
golfdigest-play.jp

短期で上達、ゴルフダイジェストツアーセンターのゴルフ合宿が人気です↓

画像2: golfdigest-play.jp
golfdigest-play.jp

「ゴルフ場身体検査」はこちらから↓

画像3: golfdigest-play.jp
golfdigest-play.jp

This article is a sponsored article by
''.