2005年度のレッスン・オブ・ザ・イヤー増田哲仁プロはこう語る。「かつての小さいヘッドのドライバーは、芯に当てる上手さ、球さばきの上手さが必要でしたが、いまはボールをさばく技術は必要ありません。いまどきのドライバーは『当て上手』より『振り上手』ですよ」。さっそく、振り上手になる打ち方を教えてもらった。
コーチ歴30年・増田哲仁プロの結論。
いまのドライバーは「振り上手スウィング」
今の大MOIドライバーは腕やフェースのターンを意識しないで、インパクトからフォローで目標方向に左手とクラブを放り出していく動きが一番飛ばせると増田プロ。
増田 フェース面を変えずに、左手甲を目標方向に出すようにして体の回転でクラブを振っていく。体で振る「振り上手スウィング」なら体全体の力を使ってボールをグッと押し込めるインパクトになる。だから最大飛距離が出せるのです。
大MOIドライバーは、体全体でボールをグッと押し込む意識
目標にヘッドを放り投げるように体を大きく使う
腕の力でクラブを動かすのではなく、肩を回すことで腕とクラブを一体化して動かす。体が大きく動き、体全体のターンによって生まれたパワーをボールに伝えられる。シンプルな動きで再現性の高いインパクトになる。
止める動きを入れずに、体で回転する
体をスムーズに回転させやすいのが「振り上手」のメリット。腕を返す「当て上手」は体のどこかを止める動きが必ず入る。
リストターンで球をつかまえるのは小MOIの打ち方です
増田 左ひじを締めて手を返すとヘッドが走って球がつかまる気持ち良さもあるのですが、その動きは大型ヘッドには合いません。体全体でヘッドを放り投げるように振るのが大MOIの活かし方です。
月刊GD2019年10月号より
次回の第3回は、全英女子オープンでも振り切った渋野日向子プロのスウィングを増田プロが解説し。
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