数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回は本間ゴルフの「ツアーワールド XP-1ドライバー」です。

純正シャフトとのマッチングが抜群

プロや上級者向けのブランドイメージが強い本間ですが、この「XP-1」はウォーミングアップなしで、1発目から気持ちよく芯を食いました。ヘッドは重心角が大きく、つかまり重視の設計ですが、構えてみるとフェースはほぼストレートで、つかまりすぎる印象を与えないので、安心して振っていけます。(堀越)

画像: ソール後方にウェートを配置し深心化。また、カーボンクラウンにより低重心で、球が上がりやすい

ソール後方にウェートを配置し深心化。また、カーボンクラウンにより低重心で、球が上がりやすい

試打クラブにはホンマオリジナルで46.5グラムと軽量のSシャフトが装着されていましたが、普段のヘッドスピードで振っても、手元が先行して振り遅れたりしません。専用設計シャフトでマッチングが素晴らしく、ヘッドの性能をフルに引き出してくれる。

これまで本間は自社オリジナルのシャフト開発を続けてきましたが、その集大成といってもいい、完成度の高いドライバーに仕上がっています。

画像: しなり戻りが早く軽いから振り切れる

しなり戻りが早く軽いから振り切れる

ヘッドスピード40㎧前後のゴルファーで、ドライバーに安定性を求める人が、芯に当てて飛ばす快感を手に入れられます。

画像: フェースのぼ真ん中に芯がくる設計

フェースのぼ真ん中に芯がくる設計

ヘッドはクラブメーカーで、シャフトはシャフトメーカーというのが、昨今の主流ですが、その固定観念をくつがえす、今後の新しいプラットフォームになる可能性すら感じます。(堀越)

投影面積が大きく、安心感がある

クラブレングスは標準で、クラブ重量がやや軽いので、クラブ慣性モーメントが抑えられ、ヘッドスピードが42㎧くらいのゴルファーに合っています。(松尾)

ヘッドは横幅が非常に広く、時計の2時~3時方向が張り出した形状で、投影面積も大きく、打ちやすそうな安心感があります。9.5 度(VIZARD43・S)を試打しましたが、シャフトはクラブを手にしただけでもたわむくらいのかなり軟らかい設定です。

クラブが長すぎないので、ヘッドスピードが遅めの方でも振りやすく、気持ちよくスウィングできます。

画像: ソールの大きなスリットが初速を上げる

ソールの大きなスリットが初速を上げる

打点がバラつく人、長いと振り切れない人

ストレート~軽いフェード系弾道が打ちやすく、ヘッドスピードが遅めのゴルファーにはロフト角12度のヘッドが合いそうです。安定した弾道でフェアウェイをとらえやすく、スコアメークに貢献すると思います。(松尾)

画像: 打点がバラつく人、長いと振り切れない人

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 4.5/操作性 3.5 ※5点満点

ヘッド体積/460cc
ロフト角/9.5度、10.5度、12度
ライ角/59.5度
長さ/45.25㌅
シャフト/VIZARD 43(S、SR、R)
総重量/約292g(VIZARD43・S)
価格(税込)/7万5000円
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

画像: ツアーワールド XP-1 ドライバー

ツアーワールド XP-1 ドライバー

週刊GD2019年10月15日号より

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