【解説】目澤秀憲
アメリカのゴルフ留学をし、その時得た知識を基にTPIのレベル3を取得。黄金世代の河本結のコーチとしても有名に
【解説】石井忍
ツアープロを経てコーチの道に。海外のスウィング理論を研究し、最新の計測機器を駆伎したレッスンに定評がある
【ポイント①/グリップ】
右手は下からフックに握る
フェースを閉じたまま動かせる握り方
フェースを閉じたままにするために右手は下からフックに握る。実はフックグリップにすると、フェースを開く動きがしづらく、逆に閉じる動きは簡単に。だからシャットにクラブを使うPGA選手にはフックに握る人が多い。
【目澤チェック】右手の薬指と中指を真下から引っかける
まず2本の指をひっかけてから握ると、確実にフックグリップになり、手のひらではなく、指先で握れるので、グリップ圧が強くなりすぎない。
【ポイント②/アドレス】
背中は丸く、腕をだらりと垂らす
背中の丸いアドレスの利点は、アドレスで腕がだらりと垂れ下がる自然な形になることと、インパクトで腹筋に力を入れやすく、それによって前傾角度が保たれ、手の通り道を確保できること。背筋を伸ばすと、上体がガチガチになり始動がスムーズでなくなる。
股関節から前傾するから体が回る
背中を丸くといっても、棒立ち状態で背中だけ丸めのはNG。股関節から前傾して、お腹を引っ込める感じにしよう。
右腕全体を外旋させて右ひじを体に向け、右手だけを内側に回し戻してグリップする。右わきが閉まったアドレスになる。
〇 右ひじを体に向けるとわきが閉まり一体感が増す
✖ ひじが外を向くと手打ちになる
【目澤チェック】ドライバーでは上体を右に傾けよう
左腰を高くして構えると、自然に上体が右に傾き、フックグリップと相性のいいアドレスに。
【ポイント③/テークバック】
肩はタテの意識 右腕は内旋
左の「側屈」がタテ回転のカギ
肩をタテに回転させれば、手をこねてフェースを開くことなく、シャットにテークバックできる。肩をタテに動かすには、左わきを縮めて、上体を左に倒す「左側屈」が不可欠。この動きがないと、肩は横回転の要素が多くなる。
【石井チェック】クラブと頭を遠くに離す感覚
①テークバックでは体は「左」に倒す
②左腕は「右」に回す
③この引っ張り合いを作ることで手の操作がなくなり、フェースが開かなくなる
側屈を活かすコツ
①直立して右に側屈
②左腕を内側に回す
③前傾して上体を右に回す
【ポイント④/トップ】
左手は掌屈、フェースはやや上向きに
フェースが上向くとシャット、横を向くとオープンフェース
トップでは、左手首を手のひら側に曲げる(掌屈)のが理想形で、このとき、フェースは真上を向き、完全なシャットになっている。現代のドライバーでは、トップでフェースがオープン(フェースが横向き)だと、閉じながら落とすのは困難だ。
【石井チェック】腕と手が一直線になるくらいでOK
左手首を完全に掌屈させるには、相当な筋力が必要。アマチュアなら、左腕と左手甲が真っすぐになっていれば、まず十分だ。
【ポイント⑤/ダウンスウィング】
左股関節を折りこむように沈む
上体が伸び上がるとフェースが開いてしまう*
切り返しで「しゃがむ」と、下半身を簡単に上半身と分離して動かせ(つまり下半身リード)、地面反力も使える。体先行で手が遅れることで、シャットのまま下ろせるなど、いいことずくめだ。
トップを高くしておいて、そこから一気に真下に沈み込むという。
【目澤チェック】左お尻は左かかと側に素早く動かす
右足はあまり動かさず、左尻を後ろに突き出すように左足を動かしてしゃがむ。左股関節は曲げ角度を強くするイメージで。
左足内側に向けて踏み込む
左足内側で受け止めるようしゃがむと動きがスムーズに。
【ポイント⑥/インパクト~フォロー】
地面反力でスピードアップ
左肩も一緒に「引く」ことで回転速度が上がる
切り返しで沈み込む際に、左尻を後ろに引く勢いを利用して、腰を回し続けながら左足を一気に伸ばす。腰が回り続けてさえいれば、体が左に流れないので、左足を伸ばす力が100%、回転に変換される。この時、左肩も引くと、上体も左に回り、クラブ速度が上がる。
【目澤チェック】腰が回ると同時に一気に左ひざを伸ばす
腰が回転状態で左足を伸ばせば、回転が加速する。回転がなく伸ばすのは、ただの伸び上がり。
【石井チェック】左ひざと連動させ左肩を引く
左ひざを伸ばすと、腰の回転が促されるが、それに合わせて左肩を引き、上体の回転もプラスすることで、より速くクラブを動かすことができる。
大MOI時代スウィング作りはドライバーが簡単③に続く
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