最近の松山英樹を見て、何か変わったと気づいた方は、スウィングのお目が高い! トップで止まる動きが減り、切り返しがスムーズになった。ではその効果は?
画像: 松山英樹 1992年生まれ。愛媛県出身。アメリカツアー5勝、日本ツアー8勝

松山英樹
1992年生まれ。愛媛県出身。アメリカツアー5勝、日本ツアー8勝

【解説】石井忍
ツアープロを経てコーチの道に。海外のスウィング理論を研究し、最新の計測機器を駆伎した
レッスンに定評がある

スムーズな切り返しに変化

以前は、切り返しで体の前側に手が下りるような動きがあったが、今はいい意味で早めにほどけて、手元がスッと体の内側に入っているのがわかりますか。(石井)

画像: スムーズな切り返しに変化

右わきより内側にシャフトが下りて思いっきり振れる

下の2つの連続写真を見比べてください。2019年10月に撮った写真の切り返しは、シャフトが右肩口より下から下りてきて、ハーフウェイダウンでも右わきより内側から下りています。

2019年10月 ZOZOチャンピオンシップ

【肩のラインに対しシャフトが平行に下りる】
ZOZOの週には肩のラインに対してシャフトが平行に近い形で下ろせていて、叩ける態勢が作れている。アタックアングルが緩やかになり、安定感が増している

一方、2019年1月に撮った連続写真は、切り返しでシャフトがほぼ肩口から下り、ハーフウェイダウンでもクラブが立っておりてきているのがわかります。

2019年1月 ファーマーズインシュランスオープン

【手元が前に出るのをうまくアジャスト】
昨シーズンの序盤戦、シャフトを立てて下すようなシャドースウィングをよくやっていた。手元が体より前側に下りやすく、ヘッドを自分で戻す動きが必要になっていた

この差は非常に大きく、左の写真は肩がフラットでシャフトが立っているので、インパクトまでにアジャストする作業が多い。飛んでいたとしても、ちょっと危険な感じがします。

一方で、現在は肩がフラットにならず、肩のラインに対して早い段階でシャフトがそろってきているので、これならフォローまで淀みなく振っていける。

ZOZOの試合ではいいドローを打っていましたが、今は思い切って球をつかまえられているんじゃないですかね。松山選手の特徴であるいい意味での“タメすぎない動き”が出ていて、重心深度の深い今どきのドライバーにうまくハマったのではないかと思います。

アマチュア時代、2013年のスウィングにインスパイア!?

プロデビュー前後の連続写真。「過去の動画を見てヒントをもらった」と松山本人が言うように、切り返しがスムーズ。

2020年の松山英樹に期待しましょう。(石井)

PHOTO/Kazuo Iwamura、Tadashi Anezaki

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