PING使用3選手のドライバーをチェック!
メジャー覇者の渋野プロ、賞金女王・鈴木愛プロが使用するピン「G410」からスタート。比嘉真美子プロを合わせた3人で、2019年女子ツアー13勝を挙げたドライバーだ。
渋野日向子はG410プラス
G410 PLUS(10.5度)
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スピーダー569エボリューションVI(SR・44.75インチ)
弾き感あるシャフトに大MOIヘッド。ちゅうちょなく振り切れます
堀口 クラブをちゅうちょなく振り切る渋野選手にマッチしているドライバーヘッドとシャフトの組み合わせ。下半身を踏ん張りながら、クラブが体に巻きつくようにインサイドから下ろしてもシャフトがついてきてくれます。
小倉 カチカチでロフトを立ててライ角をフラットにして、ちょうどいいつかまり具合になるのでしょう。ヘッドはMOIが大きくて球が曲がる不安がないし、シャフトはしっかり感がありながらほどよくしなる。高打ち出し&低スピンで飛ばせます。
鈴木愛はG410LST
G410 LST(10.5度)
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ALTA JCB RED(S・45.5インチ)
アッパー軌道に振りやすいスペック
堀口 トップでは深くねん転をして右に乗っていますが、ひざが動かないし、お尻は左に残ってターゲットを向いている。この関節の柔らかさが強みです。ダウンスウィングでしっかりタメをつくって、全体がしなる、しなやかなシャフトを生かしながら、アッパーに打ち抜いています。
小倉 純正シャフトとして出色の仕上がりで、スピンを抑えるヘッドとのコンビで強い球で飛びます。ローテーションをしているのに球が左へ行かないのは。ピンの大MOIヘッドの特性でしょうね。
比嘉真美子はG410プラスの9度
G410 PLUS(9度)
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ピン ツアー173-65(S・45インチ)
重めヘッドに60g台のシャフト。しっかり振りたい仕様
堀口 トップが高くてタメが強く、ねん転を使いながら頭を残して振り抜くスウィング。左を気にせずしっかり振っていきたいために、45インチとクラブを長くせずに、女子としてはややハードスペック(60グラム台・S)の中元調子シャフトを使用しています。
小倉 ヘッド速度が速めで飛ばすポテンシャルがあるからこそ、ほどよくスピンが入って曲がりにくいヘッドと、手元しなり系で剛性感があるシャフトの組み合わせ。ティショットをエリアで狙えるドライバーですね。
小祝さくらはスリクソンZ785と手元しなりのディアマナDF50
スリクソンZ785(9.5度)
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ディアマナ DF50(S・45インチ)
手元がしなって強い球が打てる仕様です
堀口 ややワイドなスタンスからしっかりと体重移動をする、下半身主導でバランスの良いスウィング。ダウンでタメが効いているからこそ、動きが少なくて球が左に行きずらいシャフトが合います。45インチで当てやすいし振り切れるのでしょう。
勝みなみはスリクソンZ785とディアマナB50
スリクソンZ785(9.5度)
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ディアマナ B50(S・45.25インチ)
いまどきドライバーのど真ん中を操る
堀口 股関節が軟らかく、下半身を安定させつつ上体をリラックスして、深いねん転を作っています。自分の動きで大きなエネルギーを生んでいるので、コントロールしやすくて引っかかる心配がないスペックを好むのでしょう。
柏原明日架はエピックフラッシュ サブゼロのウェートを外して使用
エピックフラッシュ サブゼロ(10.5度)
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ディアマナ RF60(S・45.75インチ)
ヘッドを加速させるスウィングとシャフト
堀口 コック&リリースでヘッドを走らせて、アッパーブローで大きなフォローへ。低スピンで厚くインパクトできるヘッドと、ハリが強くても弾きのあるシャフトを生かして飛ばしています。アゲンストに負けない強弾道でランを稼げますね。
成田美寿々はエピックフラッシュ サブゼロの10.5度
エピックフラッシュ サブゼロ(10.5度)
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TENSEI CKプロ オレンジ50(S・46インチ)
46インチで振り抜きやすい組み合わせとスペック
堀口 右サイドでタメを作って振っていくタイプなので、先がしっかりしたシャフトだと当たり負けすることなく叩きにいける。スピンが少ないヘッドをアッパーに入れて、効率よく飛ばしている。コントロールしやすいクラブですね。
テレサ・ルー、後方のウェートを外したエピックフラッシュ サブゼロ
エピックフラッシュ サブゼロ(9度)
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ツアーAD PT5(S・45.75インチ)
ねん転差が生むエネルギーをダイレクトに伝えるクラブ
堀口 ねん転差がハンパなくて、インパクトでもまだ胸が右を向いているイメージ。この動きで生まれた大きなエネルギーを、ニュートラルな全体しなりのシャフトとスピンが少ないヘッドで無駄なくボールに伝える。これは飛びますね。
松田鈴英は飛距離モンスターJGRとスピーダーエボV
ツアーB JGR(10.5度)
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スピーダー569エボV(S・45.5インチ)
振り抜くことに集中してつかまりはクラブにお任せ
堀口 インパクトゾーンが長くて、フェースの向きを保ちながらフォローを出していく。狙った方向へ振り抜いて、クラブにつかまえてもらうイメージ。フォローのポジションからもアッパーに打ち抜いているのがわかります。
青木瀬令奈はスリクソンZ785とダブルキックのアッタス11
スリクソンZ785(9.5度)
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アッタス11(5R・45.25インチ)
クラブの力を利用して高打ち出し&低スピン
堀口 バックスウィングが大きくてトップが高いアップライトなスウィングで、ダブルキック系シャフトのしなりを利用してヘッドを走らせています。叩いたり力むことなく、シーズンを通して自分のリズムで振っていけるクラブです。
永井花奈は大慣性モーメントのRMX120
ヤマハRMX120(9.5度)
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ツアーAD TP4(S・45.25インチ)
球がブレにくいヘッドをシャフトで加速させる
堀口 コックやローテーションを抑えて体でターンするスウィンガータイプ。軽量かつ走るシャフトでしなりを感じながらタイミングよく打っています。9.5度のロフトはアッパーに当ててイメージどおりの球の高さを出すためでしょう。
大里桃子はツアーB XD-3と素直なシャフト
ツアーB XD-3(9.5度)
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ディアマナD Limited50(S・45.5インチ)
感覚と技術を生かして打てるしっかりシャフト
堀口 コックやリストターンを積極的に使って打つので、クラブは余計な動きをしない仕様ですね。クセがないシャフトで振りにいけてコントロールしやすいし、50グラム台でもやや重みを感じて重い球で飛ぶイメージです。
葭葉ルミはオノフ黒の46㌅長尺仕様
オノフKURO(9.5度)
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クレイジーロイヤルデコレーション(X・46インチ)
"軽・硬"の長尺を振り切って飛ばす
堀口 高いトップから下半身リードで、タメをかなり作って振り下ろします。その振りにマッチするしっかり感がありながら弾く"軽・硬"の長尺クラブで、ヘッドを加速させている。クラブの長さを感じさせないスペックです。
テーラーメイドM5(9度)
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スピーダー661エボVI(SR・45.75インチ)
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