数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はピンゴルフの「G710アイアン」です。

大きめのヘッドでも
ブラック仕上げで
締まって見える

流行りの飛び系アイアンらしい、セミオーバーサイズのヘッドで、ソール幅も広め。ただ、ブラック仕上げのヘッドが大きさを感じさせず、締まって見えます。強めのグースのネックは、フェースが長くても、しっかり球がつかまってくれる安心感があります。(堀越)

画像: 広めのソール幅でヘッドが滑りやすい。やや小さいバウンス角で打ち込むタイプより払うタイプに合う

広めのソール幅でヘッドが滑りやすい。やや小さいバウンス角で打ち込むタイプより払うタイプに合う

5I、7I、9Iの3番手を試打しましたが、飛距離性能が高く、オフセンターヒットにも強い。アベレージゴルファーはトウ側に芯を外すことが多いですが、トウ側で打っても当たり負けしません。

7Iを打つと、通常ロフトのアイアンの、6Iぐらいの高さで飛んでいきます。これは28度というストロングロフトを考えれば、適正といえるでしょう。9Iになると、より球が上がりやすくなり、高さとスピンの両方で、グリーンでもボールを止められます。

画像: 重心距離は長いがグースネックのぶん球のつかまりはいい

重心距離は長いがグースネックのぶん球のつかまりはいい

打感は硬めで、打音も高いですが、アイアンに飛距離を求める人にとっては、爽快に飛ばせるイメージが湧きやすいでしょう。使い手が必要とする機能だけをとことん追求していて、いい意味で〝潔さ〟を感じるアイアンです。(堀越)

安定したフェード弾道が打てる

画像: 高慣性モーメントでトウ側のミスに強い

高慣性モーメントでトウ側のミスに強い

7番アイアンを試打・計測しました。クラブレングスは標準で、クラブ重量も標準的ですが、スウィングウェートが小さいので、クラブ慣性モーメントが抑えられています。(松尾)

Gシリーズらしい長く大きなフェースが特徴で、強いグースネックで球をつかまえるイメージが出ています。フェース面は硬いので打感も硬く、インパクト音も高いですが、フェース面の弾き感はいい感じです。

ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントが非常に大きいので、球が左につかまりすぎず、安定したフェード系弾道が打ちやすいです。

トウヒットが多い人、
アイアンでも飛ばしたい人

重心距離が非常に長いので、フェースのトウ側に当たりやすい人でも当たり負けしにくくなっており、また、スウィートスポットが高いので、パー3ではティアップを高めにしたほうがいいでしょう。(松尾)

画像: トウヒットが多い人、 アイアンでも飛ばしたい人

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4.5/操作性 4 ※5点満点

ヘッド/マレージング鋼C300(フェース)/17-4ステンレススチール(ボディ)
ロフト角/28度(7Ⅰ)
ライ角/62度(7Ⅰ)
長さ/37㌅(7Ⅰ)
シャフト/ALTA DISTANZABLACK 40 、
     NSプロ 950GHneo(S)
総重量/約409g(7Ⅰ・NSプロ950GH neo・S)
価格(税別)/2万3000円(1本・スチールシャフト)
メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

画像: G710アイアン

G710アイアン

週刊ゴルフダイジェスト2020年3月31日号より

ヘッドデータはウソつかない
バックナンバーはこちら↓

画像1: golfdigest-play.jp
golfdigest-play.jp

ゴルフダイジェスト会員権サービス部
関東・関西のおすすめ会員権はこちら↓

画像2: golfdigest-play.jp
golfdigest-play.jp
画像3: golfdigest-play.jp
golfdigest-play.jp
画像4: golfdigest-play.jp
golfdigest-play.jp

This article is a sponsored article by
''.