会社の上司や部下と行くよりも、SNSで集まった初対面の人どうしでゴルフへ行く。異業種交流会とも言える若者のゴルフは、とっても合理的。「なるほどね、若者たちのゴルフ」の後編。

前回のお話し

若者ファイル①「ファッション」
ゴルフウェアだけで64着になりました!
(佐藤永実さん/平均スコア95)

画像: ウェアに合わせてキャディバッグを買うことも。「会社のコンペに派手なウェアはNGなので、地味なウェアを選び、それに合わせます」

ウェアに合わせてキャディバッグを買うことも。「会社のコンペに派手なウェアはNGなので、地味なウェアを選び、それに合わせます」

「今年の1月だけで5~6万円ウェアにつかいました。インスタをやっているので先週はコレだから、今週はコレ、という感じで2回続けて同じウェアは着ません。買うのはほとんどネットで、ゴルフメーカーよりアパレル系が多いです。でもアパレル系はかわいさ優先なので、届いたらポケットがなかったみないな失敗も。そんなときはすぐメルカリで売っちゃいます(笑)」

画像: SNSに投稿するとき毎回同じウェアだと、「これしか持っていないのか」と思われそうで、ラウンド毎にコーデを考えています」

SNSに投稿するとき毎回同じウェアだと、「これしか持っていないのか」と思われそうで、ラウンド毎にコーデを考えています」

「ゴルフウェアは値段が高いのでメルカリなどを利用してオシャレを楽しんだり、渋野選手など人気プロのウェアに注目する友達も多いですね」

若者ファイル②「インスタグラム」
投稿は4ヵ国語で掲載。フォロワーはもうすぐ8万人
(とくさきさん/平均スコア90)

画像: 「集合写真を投稿すると不思議と「イイね」が少ないんです。投稿はなるべく自分の写真か、誰かと2人の写真を使うようにしています」

「集合写真を投稿すると不思議と「イイね」が少ないんです。投稿はなるべく自分の写真か、誰かと2人の写真を使うようにしています」

「ゴルフを始めて間もなく、インスタのアカウントを作ってウェアを載せるようにしたら8ヵ月でフォロワーが1万人になり、いまではもうすぐ8万人です。インスタの利点は何と言ってもフォロワーの反響が『イイね』の数で分かることですね」

画像: 「旅先で写真を撮るときは、背景に人が入ったり、足元のごみが映ったりしてないか、肖像権などを指摘されないように気を配っています」

「旅先で写真を撮るときは、背景に人が入ったり、足元のごみが映ったりしてないか、肖像権などを指摘されないように気を配っています」

最初は簡単な作業と思って始めましたが、注目されるにつれて掲載内容にも気を使うようになって、今では後ろに写ってしまった人も加工アプリで消しちゃいます。私の強みは発信力なので、これからゴルフを始める人たちに少しでも楽しさを伝えられたらと思います」

若者ファイル③「旅行」
2泊3日で2ラウンド。観光ナシの沖縄弾丸旅行
(三牧絵里加さん/平均スコア110)

画像: 「泊まりゴルフのよさは、ラウンド後に移動しないで、お部屋で飲んだりおしゃべりできて、そのまま眠れること」

「泊まりゴルフのよさは、ラウンド後に移動しないで、お部屋で飲んだりおしゃべりできて、そのまま眠れること」

「いまの一番の楽しみはゴルフ旅行。旅先でゴルフをしたいのではなく、ゴルフをするための旅行をしたい。2月も沖縄に2泊3日でゴルフ旅行してきました。金曜日に有休をとって沖縄入りし、土曜日にゴルフ場で仲間と合流してスルーでラウンド。午後はゴルフ場のホテルで飲み会をしてそのまま宿泊。翌日曜日も朝からスルーでラウンド。終わってシャワーを浴びて午後の早い便で帰京しました」

画像: 「旅先でラウンドするゴルフ場は、コースの景色はもちろん、空気まで違うように感じます。観光はしませんが、すごく楽しいですよ」

「旅先でラウンドするゴルフ場は、コースの景色はもちろん、空気まで違うように感じます。観光はしませんが、すごく楽しいですよ」

「観光は一切なし。一緒に行った友人とは行きも帰りも別々です。前から沖縄でゴルフをしたかったので、すごくよかったです」

若者ファイル④「スウィング動画」
自分のスウィング動画をSNSにアーカイブ
(オレンジマンさん/平均スコア76)

画像: 「寝ても覚めても考えるのはゴルフのこと。ゴルフ好きが高じてオレンジマンのロゴ入りカートバッグやマーカーも作っています」

「寝ても覚めても考えるのはゴルフのこと。ゴルフ好きが高じてオレンジマンのロゴ入りカートバッグやマーカーも作っています」

「ゴルフは18歳のとき、父のゴルフの人数合わせで初ラウンド。以来、上手くなりたい一心で練習しました。その頃、ひたすらやったのがスウィングチェック。当時はスマホがなく、8㍉のビデオカメラと三脚を買い、PGAの選手の連続写真と比較しながらチェックしました。真似たのは憧れのタイガー。最近はマキロイも好きです」

「アプローチなどの小技は、ゴルフ雑誌などの特集を見て勉強し、ハンディ5になりました。最近は自分が体験したこと、悩んできたことを動画にしてSNSに投稿しています。見た人が少しでも参考になればと。アプローチやバンカーショットの動画がメインです」

画像: 「シャフトからグリップまで自分で交換します。シャフトは2液混合接着剤と粉末のアルミを混ぜて接着。我ながら本格的だなと(笑)」

「シャフトからグリップまで自分で交換します。シャフトは2液混合接着剤と粉末のアルミを混ぜて接着。我ながら本格的だなと(笑)」

「やらされていたゴルフ」から「やりたいゴルフ」へ

オジサンゴルファーたちは会社の上司や先輩ににお古のクラブをもらい、なかば強制的にゴルフデビュー。よくも悪くも仕事の延長で接待ゴルフや社内コンペで鍛えられた。

いまの若者ゴルファーは自発的にゴルフを始めた人がほとんど。当然、自己主張や好き嫌いがはっきりしていて、プライベートとの使い分けも明確なのがいい。

画像: 「やらされていたゴルフ」から「やりたいゴルフ」へ

また、ゴルフをする楽しみも、ファッションやSNS、旅行、飲み会と実にさまざま。多くの団体スポーツにはユニフォームがあるが、ゴルフにはない。個々でファッションを楽しみ、自己主張し、自分の世界を堪能している若者が多いことに、改めて驚かされた。

週刊ゴルフダイジェスト2020年4月7日号より

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画像: https://golfdigest-play.jp/info/17344956

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