ドライバー巧者の動画が
悩みの解決のカギ
昨年まではドライバー側にスウィングを合わせすぎて、インパクトで手元だけでなく体まで浮くようになっていました。
そこは僕の長年の課題でもあって、長いクラブになればなるほど体がボールから離れてしまう。ボールから離れると、“当たらない不安”から、手で合わせにいき、また手元が浮いてしまうという悪循環に陥っていました。
本来は試合中の速いスウィングスピードの中で手元をアドレスのポジションに下ろしてきたいわけで、自分で動画を撮ったりしても、インパクトの手元の収まりに注目してみています。
よく世界のトップクラスのスウィングを見ているんですが、ドライバーの上手い、マシュー・ウルフやマキロイなどは、ほんとその“収まり”がいいですよね。
あと原英莉花さんもドライバー上手いですよね。体は僕より小さいですけど、手元の軌道などは参考にさせてもらっています。
【どこを変えてるの?】
アイアンにドライバーを寄せている
昨年までは、ドライバー側にスウィングを揃えていた。その結果、体全体が浮きやすくなったため、アイアン側に合わせようと改造中。
【ローリー・マキロイ】
力強い回転力で前傾をキープ
インパクト前に強いヒップターンで懐を作り出す
「切り返し直後から左に流れるのではなく、左のお尻を後ろに引くように強く回していく。こうすることで、胸は下を向き続けていても、懐にクラブの通り道ができるので、低い位置からクラブが下りてくる」(竹本)
【マシュー・ウルフ】
右わきを縮めてクラブを低く下ろす
お尻を引くことで前傾が深いインパクトになる
「ダウンスウィングから沈み込むような動きを入れつつ、お尻を後方に強く引くことでより前傾が深くなる。加えて背中が張らずに猫背になっているので、伸び上がらずにインパクトのおさまりがいい」(竹本)
【原英莉花】
上半身と下半身の分離で力を爆発
ねん転と地面を蹴る動きで手元を低く保つ
「切り返しで、下半身から始動し、左脚で地面を踏み込むように回転していくことで、下半身と上半身のねん転差ができる。加えて、腕を脱力し鞭のようにしならせることで、強いインパクトを生み出す」(竹本)
解説/竹本直哉
PHOTO/Tadashi Anezaki
月刊ゴルフダイジェスト8月号より
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