たにはらひでと/1978年生まれ。広島県出身。東北福祉大出身。ツアー通算14勝。’ 18年より欧州ツアーを主戦場として戦い、今季から、3年ぶりの日本ツアーフル参戦へ
欧州ツアーで見出した
クラブに求めるもの
谷原といえば、2年間戦った欧州ツアーでの経験を日本ツアーでどのように活かすのかに注目が集まるところだが、そのためのクラブセッティングのポイントについて聞いてみた。
ヒール側のウェートを完全に外し操作性アップ
「このドライバーは飛距離とコントロール性能の両方を兼ね備えたクラブです。試合のコースは自分の状態に合わせてTR20の460と440の2種類を使い分けています。460のほうは直進性が高く、飛距離も楽に出てくれます。一方の440はヘッド自体が小ぶりでシャープに見える。操作性が高く、ボールを曲げられる点も気に入っています」

TR20のソールには調整可能なウェートが3つ装着されているが、谷原はヒール側のウェートを完全に外して使用する。谷原にとってはややつかまりすぎる感覚があるようで、外すことで持ち球のフェードをより打ちやすく、かつ弾道の上下を含めたコントロール性能を高めている。

自身の持ち球に合わせて3つのうちのヒール側のウェートを外して使用。440と460の2つのタイプをコースなどに合わせて使い分ける予定
また、14本のセッティングで目を引くのがアイアン中心の構成に見えること。飛距離のドライバーに対して、コントロール重視のアイアンといった、風にきっちり目的が分けられているように見える。再び日本を主戦場に選んだ谷原のプレーから目が離せない。
飛距離重視で選択
構えた顔がよく飛距離の満足度の高い1本。フェアウェイウッドはこの1本のみの構成だが、ティシ
ョットでの使用頻度も高くなりそう

やさしさと飛距離の
両立を実現

ロングアイアンとユーティリティはある程度のやさしさを重視している。ターゲットに対してピンポイントに狙うには楽に飛ばせることが精神的にも有利に働く




小ぶりのフォルムは
ラフでも抜けがいい
様々な環境でのゴルフを強いられる欧州ツアーでの経験を踏まえ小ぶりのマッスルバックを使用。ラフからでも抜けが良く、球を操作することができるものを好む

ソール形状は
ボールの乗り感を重視

ウェッジは4本態勢で、アプローチでは55度と59度を多用。ソールの形状は担当者と綿密に打ち合わせを行い調整している。スピンがかかってフェースに乗る感覚を求めている

名手が選んだ
極上の打感
パットの名手として知られる谷原だが、一貫してこだわるのはしっかりインパクトできる打感。顔の座りの良さを含めて現在のエースパター

アイアンが主体
こだわりのセッティング

週刊ゴルフダイジェスト2020年9月1日号より

谷原秀人
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