メジャーチャンプ渋野日向子を育てた青木翔に“コーチング”のこだわりを語ってもらう本連載。ゴルフだけでなく、仕事や育児に頑張っている人に読んでもらいたい。今週の通勤GDは「笑顔のレシピVol.16」。

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

【青木翔】
あおきしょう。1983年3月28日生まれ、福岡県出身。大学を卒業後、プロを目指すも27歳のときに指導者の道を志す。2012年に自身のアカデミー「ASGA」を設立。渋野日向子をはじめ、数々のツアープロや全国トップレベルのアマチュアゴルファーの育成に努めている

前回のお話

リモート
コミュニケーション

コロナの影響でリモートワークになったという人は、普段は顔を合わせていた人と、会う機会が減った人も多いはず。相手の気持ちを理解するには対面での会話が一番ですが、常にそれができるとは限りません。

そこで僕が活用しているのが、リモートワークならぬ“リモートコミュニケーション”。試合に
帯同できない時の選手や、レッスンの間隔が空くジュニアとは、密にLINEや電話をしています。
内容は「今こんな状態」というヘルプや、練習内容の相談などなど。

“リモートコミュニケーション”のポイントは2つ。1つは常に扉をオープンにしておくこと。気
軽に連絡できる関係を作っておくことが大切です。

もう1つは選手の悩みに先回りできるよう、普段の観察を欠かさないこと。結果を予測しておけば、選手が目の前にいなくても、適切なアドバイスができます。

昨シーズンのバンテリンレディス、初日、最下位のしぶこから「どうしたらいいですか」と、電
話がありました。でもこの苦戦は想定内。そうなったとき、彼女が「失敗の理由」を探し、それを
修正することも予想していました。

だから、何も変えずいつも通りプレーするよう伝えたのです。結果、翌日に「66」を出し予選を通過しました。選手をよく見て2手3手先を読めるようになれば、対面の機会が減っても的確な助言ができるのです。

画像: リモート コミュニケーション

フェース面が凹みました

試合が中止になったときは、いつ再開されてもダッシュできるように準備を整えていたのが、しぶこであり、僕の指導の基準でもあります。

毎日、ラウンドを行い、僕の技術指導の根幹でもあるSWを使った“片手打ち”練習。そして、10㍎刻みのターゲットにキャリーで当てるアプローチ。これらが完璧にできるには、腹筋などの体幹を使って打てなければなりません。

しぶこは、いまでもこれを欠かすことなく信じられないほどの数の球を打ちます。そして驚くべきことに、しぶこの新品のSW、たった1カ月でフェース面が凹みました。技術面だけでなく、やり切れる強さも備わっています!

TEXT/SHOTANOW 

PHOTO/ARAKISHIN

週刊GDより

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