四国いちばんのゴルフ一家“二宮家”。「飽きない稽古」が家訓です。今週の通勤GDは「遊ぶつもりでやってみてVol.19」

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

【全員がチャンピオン 二宮家】
父(英二)
90・95年四国アマ優勝。61 歳、HC0、練習場経営。
母(薫)
94~97・01・03年四国女子アマ優勝。HC2、主婦。
ボク(慎堂)
四国アマ優勝2回。09・15~17年愛媛アマ優勝。37歳、HC+3。
妹(歌奈子)
07年四国女子アマ優勝。HC5。

前回のお話

普段やらない練習を
する方が役に立つ

昨日、ラウンド前の練習グリーンは絶対にオーバーさせなきゃダメという話をしたけど、ショットの練習も同じである。まっとうな練習はダメ。練習場の自分とコースの自分は別ものなので、ナイスショットを求めても、あまり意味がないと思うのだ。

ではどんなことに時間を費やすかというと、ボクは“毎回じゃないけど、もしかしたらあるかもしれない”という状況を想定し、それを練習するようにしている。

例えば、林からの脱出を想定するなら、木の下を転がすショット、木の右から回すインテンショナルフック(逆に左から回すインテンショナルスライス)、隣のコースから木の上を通過させる高い球、木が邪魔してテークパックがとれない場合のパンチショットなどなど。

アプローチだったら通常はSWを使うけど、ラウンド前にはあえて8Iで転がしてみたり、5Iで転がしてみたり、はたまたUTで転がしてみたり。アゴの低いバンカー練習場があれば、バンカーの後ろからパターやUTでグリーンを狙ったり。

ボクのことを知る人は、それを見て「またやってる」とニヤニヤするだけだけど、よく学生さんからは「一体、なんの練習なんですか?」と聞かれることがある。ボクは「(こんな状況も) なくはないだろーが」って答えるんだけど、純粋な彼らにはいささか謎のようだ。

画像: “あるかもしれない” を想定して、ラウンド前の練習場ではいろんな状況をイメージして練習しよう

“あるかもしれない” を想定して、ラウンド前の練習場ではいろんな状況をイメージして練習しよう

でも実際、ボクが想定した状況はなくはないよね? 林に入ったら横に出すのがセオリーだけど、逆に横に出すのが難しくてグリーン方向が空いているっていうときって、なくはない。いや、それどころか“あるある”ではないだろうか。

ボクはラウンド前に普段とは違った練習をしておくと、ラウンド中「あれ、これさっき練習したな」っていう状況によく遭遇する。というか、練習場のような平らな状況から打つことのほうが少ない。

というわけで、まっとうな練習は日ごろ練習場のレンジでやるとして、せっかくコースヘきて芝からアプローチ練習できたり、砂からバンカー練習ができたりするなら、普段やらない練習をするほうが楽しいし、引き出しも増えるのだ。

もちろん、それをやったからといって全部練習どおりにいくわけじゃない。やったことがあるかないかが大切なのだ。失敗したときに、どんなミスが出るか、経験しておくこと、それも目的のひとつだ。

同じイチかバチかのショットでも、経験があるかないかで大違いである。経験があればそれを選択しないかもしれない。あるいは、選択して失敗したとしても想定内、ということでショットクも小さい。成功したら「ほら、練習したからね」とポジティブになれる。

コースのなかの“あるある”状況はレベルによって無限大に想定できる。ボクはそれを想像するだけでもワクワクしてきちゃうんだけど、みなさんはどうかな? 次のラウンドで試してみて。

週刊GDより
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