ツアープロや競技アマのフェアウェイウッドをリサーチしてみると「5W」だけ入れているアマチュアもいれば、「3W」しか入れていない男子プロがいた。では、その「3W」と「5W」のコースでの使い勝手はどうなのか? クラフトマン小倉勇人さんに(ドライバー時の)ヘッドスピード45m/sと40m/sで、3Wと5Wを打ってもらい弾道データを取ってみた。

【試打テスト】小倉勇人
ギアの分析力に長けるゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店の店長兼クラフトマン

ヘッドスピード40m/sは5Wが正解! という結果が出た

ポイントは地べたからの飛び方だ。ヘッドスピードが45m/sの場合、「3W」(ロフト15度)が223.2ヤードで、「5W」(ロフト18度)は221.5ヤードとほとんど変わらず。それに対してヘッドスピード40m/sだと「3W」は158.6ヤード、「5W」が170.2ヤードで5番ウッドの方が飛ぶ結果となった。

画像: ヘッドスピード40m/sだと「3W」ではスピンレスのライナー性でドロップ弾道となりキャリーが伸びない。「5W」だとボールがしっかり浮いてキャリーもトータルも「3W」を上回った

ヘッドスピード40m/sだと「3W」ではスピンレスのライナー性でドロップ弾道となりキャリーが伸びない。「5W」だとボールがしっかり浮いてキャリーもトータルも「3W」を上回った

画像: ヘッドスピード40m/sは5Wが正解! という結果が出た

クラブデザイナーの松尾好員さんは、今回の結果を見て「大切なのは打ち出し角度とスピン量のバランス」と言う。ヘッドスピード45m/sの「地べたからの3W」は、打ち出し角度11度、スピン量4049rpmでキャリー219.2ヤードを稼いだ。対してヘッドスピード40m/sは打ち出し角度10度、スピン量2878rpmで明らかにスピン量が足らない。そのためボールが浮き切らずキャリー152.8ヤードど失速した。

画像: 「ウッドは『1W、3W、5W』の先入観をなくしたほうがいい」とクラブデザイナーの松尾さんは言う

「ウッドは『1W、3W、5W』の先入観をなくしたほうがいい」とクラブデザイナーの松尾さんは言う

「ヘッドスピードが速くないと3Wで地べたからボールを上げるのはとても難しいです。3Wの代わりに「4W」や「7W」を入れるなど、いろんな可能性を探ってみましょう」

「3Wは5Wよりも飛ぶもの」と思っている人がいまだに多いようだが、それは十分な打ち出し角度とスピン量が得られたときの話。

飛びに必要な条件が揃わなければ、そうとは限らないことがわかった。しかも最近のフェアウェイウッドはドライバー同様に低スピンになっているため、打ち出し角度とスピン量はこれまで以上にシビアに弾道に現れる結果となった。

低スピンモデルの5Wは飛ぶ! 3Wとの差「僅か1.7ヤード」

●ヘッドスピード45m/sで「3W」をティアップして打った

画像: 最近の3Wは低スピンモデルが多く、ヘッドスピードが速ければドライバーのような"前に飛ぶ"強弾道になりやすいためドライバー並みに飛ばせる

最近の3Wは低スピンモデルが多く、ヘッドスピードが速ければドライバーのような"前に飛ぶ"強弾道になりやすいためドライバー並みに飛ばせる

●ヘッドスピード45m/sで「3W」を地べたから打った

画像: ヘッドスピードがあれば地べたからでもスピン量が確保できるため、出だしが低くてもある程度の高さまでボールを浮かすことができた

ヘッドスピードがあれば地べたからでもスピン量が確保できるため、出だしが低くてもある程度の高さまでボールを浮かすことができた

●ヘッドスピード45m/sで「5W」を地べたから打った

画像: ヘッドスピードがあり、クラブのロフトもあるため、打ち出し角度とスピン量を容易に確保できる。楽にボールが上がり3Wとの飛距離差も少ない結果に

ヘッドスピードがあり、クラブのロフトもあるため、打ち出し角度とスピン量を容易に確保できる。楽にボールが上がり3Wとの飛距離差も少ない結果に

【ヘッドスピード40m/sの人が「3W」を入れるならティアップ専用にしよう】

●ヘッドスピード40m/sで「3W」をティアップして打った

画像: ボールが浮いているぶんロフトなりに打球は上がり、フェース上部でとらえることができるため初速も上がった

ボールが浮いているぶんロフトなりに打球は上がり、フェース上部でとらえることができるため初速も上がった

●ヘッドスピード40m/sで「3W」を地べたから打った

画像: フェースの下部に当たりやすく打ち出し角度が稼げない。当たってもスピン量が少ないのは初速不足と考えるべきだろう

フェースの下部に当たりやすく打ち出し角度が稼げない。当たってもスピン量が少ないのは初速不足と考えるべきだろう

●ヘッドスピード40m/sで「5W」を地べたから打った

画像: 初速は3Wとほぼ同じ53.7m/sながら、ロフトが3度多い5Wはボールが上がった。その分キャリーが伸び、結果5Wの方が3Wより飛んだ

初速は3Wとほぼ同じ53.7m/sながら、ロフトが3度多い5Wはボールが上がった。その分キャリーが伸び、結果5Wの方が3Wより飛んだ

キャロウェイローグ、テーラーM4、ピンG400の「3W」と「5W」を地べたから打ってみた

【キャロウェイローグ・スター】

画像: 【キャロウェイローグ・スター】

スピン少なめの強弾道! 18度「5W」はやさしく打てる

スピンを抑えた飛びに特化したモデル。フェアウェイウッドに「2本の柱」が加わり弾き感が増大した。アマチュアが地べたから使うには「5W」がおすすめだ。

画像1: スピン少なめの強弾道! 18度「5W」はやさしく打てる
画像2: スピン少なめの強弾道! 18度「5W」はやさしく打てる

【テーラーメイドM4】

画像: 【テーラーメイドM4】

ヘッドスピード40m/sだと「5W」は3モデル中イチバン!

ほどよいスピンが入るので地べたから打っても球が浮きやすい。芯を外した時に打ち出し方向がブレず曲がりが抑えられた。

画像1: ヘッドスピード40m/sだと「5W」は3モデル中イチバン!
画像2: ヘッドスピード40m/sだと「5W」は3モデル中イチバン!

【ピンG400】

画像: 【ピンG400】

「高弾道クリーク」でグリーンをキャッチ

アベレージが地べたから打つならスピンがあって弾道の滞空時間が長い方がいい。高さで止まるのでグリーンが狙え、打点のミスをカバーできる。

画像1: 「高弾道クリーク」でグリーンをキャッチ
画像2: 「高弾道クリーク」でグリーンをキャッチ

人気のフェアウェイウッド3モデルの「3W」と「5W」をヘッドスピード45m/sと40m/sで打ち比べてみた。

ヘッドスピード45m/sの場合は、3モデルとも「3W」の方が「5W」より(キャリーが)飛ぶ結果となったが、40m/sの場合は「3W」より「5W」が飛んだのがローグ・スターとテーラーM4で、ピンG400だけが「3W」の方が飛ぶ結果に。といってもその差は1.7ヤードだった。

試打テスト/クラフトマン小倉勇人(ユニオンゴルフ)
解説/クラブデザイナー松尾好員(ジャイロスポーツ)

月刊GD2018年7月号より

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