ピンまで残り100ヤードは確実にグリーンオンしたい。ところが実際はショートしたり、オーバーしたり…。「コンパクトに振って、しっかり100ヤード打てるスウィングを身につけることが近道です」というのは今野康晴プロ。その近道を教わった。
画像: 【指導】今野康晴 1973年生まれ。ツアー通算7勝の実力者。現在はアマチュアのレッスンにも精力的

【指導】今野康晴
1973年生まれ。ツアー通算7勝の実力者。現在はアマチュアのレッスンにも精力的

ウェッジのフルスウィングは“スリークォーター”

── 100ヤードって距離的は乗りそうな気がするのですが、これがなかなか……。

今野 おそらくウェッジを使っていると思いますが、ボールを左足寄りに置いてアイアンと同じように最後まで振り切っていませんか?

── フルスショット感覚のほうが当たる気がします。

今野 そこが勘違なんです。ウェッジのフルスウィングとは、アイアンで言うスリークォーター程度の振り幅のこと。ロフトの大きいウェッジをアイアンと同じ感覚で振るとフェースがかぶったり、逆に開いたりインパクトが安定しません。

スリークォーターの振り幅でスウィング
ウェッジのフルスウィングは、アイアンショットのスリークォーター程度の振り幅が正解。アイアンと同じイメージで振ると、スウィングが大きくなりすぎるので注意しよう。

── ボールが上がりやすい左足寄りに置くのもNG?

今野 スタンスの中央よりもボール1個ぶん右が正解です。そうすることで自然とハンドファーストの構えになり、ダウンブローでボールをとらえることができます。飛距離も落ちません。

ボール位置は真ん中よりボール1個ぶん右
ボールをスタンス中央よりも右に置くことで、ボールをクリーンにとらえることができる。自然とハンドファーストの構えになる。

画像1: ウェッジのフルスウィングは“スリークォーター”

今野 コンパクトなスウィングでも距離をしっかり出したいので、クラブは通常の長さで持ってください。

スリークォーターでもグリップの長さは通常と同じ
クラブを短く持つ必要はない。スウィングはコンパクトになるが100ヤードしっかりキャリーさせたいので、いつもの長さでグリップしよう。

画像2: ウェッジのフルスウィングは“スリークォーター”

まずは正しいセットアップが大事

今野 まずは左足体重ですね。真っすぐに立ち、体の軸を中央にキープしたままで腰を軽く左へ平行移動すると、肩や腰、ひざのラインをスクェアに保ちながら左足体重で構えられるので、狙ったところへボールを打ち出しやすくなります。

腰を左にスライドする
体の軸を真っすぐにキープしたまま腰を左へ平行移動すれば、左足体重で構えられる。体重配分は左足6対右足4。頭が一緒に動いたり、肩や腰のラインが崩れたりしないように注意しよう

画像1: まずは正しいセットアップが大事

【アドレスの4ポイント】
●体の軸を中央にキープ
●体重配分は左足6対右足4
●肩のラインはスクェアにキープ
●腰を左へ平行にスライドさせる

今野 6対4の体重配分を崩さないように注意しながらバックスウィングしましょう。そうすれば、トップが自然とコンパクトになるはずです。

左足体重をキープして振る
左足体重をキープしたままクラブを上げていく。そうすると必要以上にクラブが上がらないので、自然とコンパクトなトップが作れる。

画像2: まずは正しいセットアップが大事

右手首の角度を崩さず、左腕を伸ばして振っていく

ダウンスウィングで左腕を伸ばしておけば、右ひじを曲げた状態でクラブを振り下ろせる。この形を作ることで右手首の角度がキープでき、ハンドファーストでボールをとらえることができる。

画像3: まずは正しいセットアップが大事

インパクトでは右手首が甲側に折れているのが正解
インパクトまで右手首が甲側に折れた状態をキープすることが大事。これによってハンドファーストでボールをとらえることができる。

画像: ×ダウンスウィングで右手首の角度が崩れると、インパクトで手のひら側に折れる。いわゆるフリップと呼ばれる動きで、インパクトが安定しない

×ダウンスウィングで右手首の角度が崩れると、インパクトで手のひら側に折れる。いわゆるフリップと呼ばれる動きで、インパクトが安定しない

球筋はドローぎみになる

今野 真っすぐ打ちたい気持ちはわかります。しかし、ウェッジはロフトが多いから球がつかまりやすく、フックしやすい。

── はい。フルスウィングすればするほどフェースがかぶりやすく、左に曲がるのですよね。

今野 逆に言えば、ナチュラルにスウィングしても安定したドローを打ちやすいわけです。これはストレートボールを打つよりずっと簡単。コンパクトに振ればフェースの返りすぎも防げるので、抑えたドローでグリーンを狙えますよ。

── クローズスタンスに構えたほうがいいですか。

今野 そうするとフェースが返りすぎる危険性があるので、スクェアスタンスでOKです。ダウンスウィングはトップからクラブを真下に落とすイメージで振りましょう。そうすれば右ひじの角度が保たれてプレーンが安定し、軽いインサイドアウトの軌道で振ることができます。グリップエンドがボールを指すような角度がベストです。

重力にまかせて真下に落とすイメージ
トップから重力に任せてクラブを真下に落とすイメージを持とう。そうすればスウィングプレーンが安定し、軽いインサイドアウトの軌道で振れる。

画像: 球筋はドローぎみになる

今野 ロフト角が多いウェッジなら、ナチュラルにスウィングしてもドローになりやすいが、軽いインサイドアウトの軌道を意識することで球筋が安定します。つかまりすぎを防ぐために、スタンスはスクェアで構えましょう。

画像: 今野プロのお手本スリークォーター100ヤード

今野プロのお手本スリークォーター100ヤード

週刊GD2019年1月22日号より

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